■掲示板に戻る■ 検索 全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 701- 801- 901- 最新50
雑談スレッド
レス数が1000を超えているので、これ以上投稿できません。
681 名前:5884H 2004/05/30 18:41
>>680
> 何時ごろの話ですか?また、内容はどんなものだったのでしょうか?
> 興味あります。もしよかったら教えてください。

ひょっとしたら図書館から借りた本の中だったかなぁ…と思いつつ本棚から彼のエッセイ集を引っ張ってみると、ありました。週刊朝日に連載されていたエッセイを1冊にまとめた『村上朝日堂はいかにして鍛えられたか』(安西水丸氏との共著、単行本は1997年に朝日新聞社から、文庫版は1999年に新潮社から出ています)に掲載されています(単行本を持っているので、文庫版では内容が変わっている可能性があります。ご注意ください)。

まず、「新聞について、情報について、いろいろ」というタイトルの作品で自分は新聞の定期購読をしていないが不自由はしていない、という内容から始まって、その中で「新聞休刊日」について「これじゃ談合と言われてもしかたないだろう」と記しています。その後日談として、新聞社サイドからいろいろ反論を言われた中に「『この手のことは、あまり大きな声で言わない方がいいですよ』というような忠告を受けた」との記述があります。

もう一箇所、「日本はいろいろと高いですね」という作品の中で、彼が気に入っている大西順子のCDの価格を引き合いに出して(日本版は2800円、アメリカで見かけたものが10ドル)、再販制について彼なりの意見を述べているのですが、その中でも「僕は去年の夏に日本に戻ってきて以来、出版業界の複数の人から『村上さん、再販制の問題では"あなたは"(注: 実際はこの4文字を括弧書きにしているのではなく点が打たれています)余計なことを言わないほうがいいですよ』とやんわり釘を刺された」という記述があります。

同じ文の中で、村上春樹氏は日本での再販制を維持せよという問題に関して懐疑的で、アメリカの書店では(再販制廃止の影響で日本の出版業界が「悪くなるはずだ」と懸念している)本の品揃えは決して悪くない、と言いつつ、「僕は作家としてではなく、一人の本好きの一市民として、そう考える」とカミングアウトしています。

「ベストセラー作家だからそういう事が言えるんじゃないの」という横槍が入るかもしれませんが、彼の言動をいろいろ見ている限り、そうではないと私は思います。

708/1000k

- Flash CGI/Mini Thread Version 3.31β -