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- ・久しぶりの単著を出しました。
2005年06月07日(火)
着うたとiTMSの関係
●iTMS上陸、「着うたフル」への影響は?
着うたがどうなるかってことは、下のエントリーでもちょっと書いたけど、神尾寿さんがITSジャーナリストの立場から、着うたの今後についていくつか考えられるより具体的な将来像を語っている。
で、それとは別の話で、これは自分がいくつかの原稿で書いたことでもあるんだけど、神尾さんもタイムリーに触れているので引用しよう。
複数の消息筋によると、アップルは日本のレコード会社各社に対し、当初から、一部で報道された「150円」のラインでの価格設定するよう交渉していた。しかし、一部のレコード会社が「(日本の)着うたフルは1曲300円で売れている」と反発。価格交渉に時間がかかってしまったのだという。
はっきり書いてしまえば、iTMSの上陸が遅れた原因の1つには「着うたフル」の生暖かい成功がある。大成功とまではいかないがあの価格で順調にダウンロードを伸ばしている状況があったおかげで、1曲○○○円を提示してきたアップルに対して譲歩することないという空気が音楽業界内(より正しく言えば一部レコード会社)にできてしまったことは事実だ。要は「着うたフルが300円で売れてるのに、何でアップルに買い叩かれなきゃいけないの」っていう、経営判断だったり、偉い人のプライドだったり、ややもすると状況がよくわかっていないことに起因する勘違いだったり、みたいなね。でも彼らはその一方で「ケータイで売れる音楽なんて、本物の音楽じゃない!」みたいな青臭い感情もたぶんどこかにはあったりするのだろう。
話がずれてきてしまったので戻すが、個人的には「ケータイ向けの音楽配信(着うた)とiTMSはユーザー層がかなり違う」と思っている。そのあたりを細かく説明しようかとも思ったのだが、結構いろいろなところでしゃべったりしているので、またそれは今度の機会に(今売りのMac Peopleの連載記事でちょっとそのことについては触れてます)。
あ、O.D.A.さんが分かりやすく違いを語ってくれてますな。「ケータイにHDD載ってから競合が始まるのでは」とのことだが、俺はケータイに載ったところで競合はほんの一部分なのではないかと見ている。
ヒント:バッテリー、画面サイズ、(キャリアにとっての)パケット代
| 音楽配信 | この記事のURI | Posted at 17時57分 |
果たしてiTMS開始は日経新聞の飛ばし記事だったのか?
●iTMS開始報道にレーベル各社、「協議はしているが決定事項はない」(ITmedia)
●アップル、iTMSの国内開始報道に対して「取材を受けた事実ない」(Internet Watch)
まーあそこまで細かく詳細書かれてて(1面と3面使ってるしねー)まったくのガセなんて、普通に考えればそんなことはないわな。といっても公式発表がない段階でレコード会社が「ええ、8月からスタートしますよ。150円で」と言えるわけもなく。
となると情報の出所はどこかって話になるんだろうけど、今更そんな「犯人捜し」とかするレベルじゃなくなってるもんねぇ。もしかすると新聞メディアは新聞メディアでスクープ合戦とかあって、それでこういう形になったのかもね。追いかけてたのは日経だけじゃないだろうし。
まーでもDRMの落としどころとか価格の落としどころどうするのかってのは、なかなか難しい問題だろうなーとは思う。そこでうかつなことは言えないよね。未だにそこでメジャーとの交渉が難航してるっていってもおかしくはないし。でもこうなった以上早くアップルが発表すりゃいいのに。どうせやることは決まってるんだから。
あと、このニュースでなんかJASRACのこといろいろいぶかしがってる人多いけど「直接」は関係ないと思うよ。日本のルールでとか言ったって、別にそれに関しては通常のダウンロード利用料率でやりますよってことを言ってるだけでね。
iTMSだって確か音楽出版社には1曲(99セント)あたり8セント払ってるでしょ。日本とは徴収の仕方違うかもしれないけど、まぁ大体著作権手数料はそんなもんかと。大体JASRACはiTMSがブレイクして大成功してくれれば、手数料たくさん入ってウハウハになるわけで(しかも、今まで配信で取れなかったMacユーザーを新規のお客さんとして大量に迎え入れられるわけだよ)、iTMSを歓迎こそすれ(そりゃレコード業界に対してはある程度のポーズは取る必要あるだろうけど)、参入妨害なんてする意味ないじゃんねーと思うんだけどなぁ。
| 音楽配信 | この記事のURI | Posted at 15時23分 |
iTunes Music Store日本版、8月に開始
●アップル、日本で音楽配信・8月開始(NIKKEI NET)
日経新聞朝刊についにニュースとして掲載。「とくダネ!」でも伝えたとか何とか。この記事では書かれていないが、とくダネ!によれば1曲の価格は150円程度になる模様とのこと。
しかし、意外だったのは曲数。50万〜100万曲ってどうやって集めた(集める)のかね。日本のインディーが結構含まれるとは思うんだけど、それだけじゃ足りないだろうし。洋楽が最初からかなり入っているのかな?
ネットだとこれだけしか書かれてないけど、紙面にはかなり詳細に書かれている様子。これは以前の「3月開始」報道と違ってかなり具体的に書かれているので、8月開始はまず間違いない感じなんだろう。
これを読む限りポイントは
・1曲150円中心 最大100万曲に
→150円「中心」ということは一律価格ではないということか? 国内の音楽配信でぼったくり価格を付けてる東芝EMIが高かったりするのかね? いずれにせよ「統一」価格でないなら全世界のiTMSのうち初めて統一価格のルールが崩れることになるのかな?
・国内最大の五十万―百万曲程度をそろえる
→国内のインディーズレーベルなどに声がかかっているという話は聞くが、現状日本の著作隣接権状況(プロダクションや事務所が原盤持つケースが多い)を見るに、国内メジャー音源とインディー音源だけで50万〜100万オープン時に揃えるのは難しそうだ。洋楽であれば、本社の裁量で一括的に曲を提供できるので、ワーナー、ユニバーサル当たりの曲が大量に登録されて、それで「曲数を稼ぐ」可能性は高い。
・ソニーミュージック・エンタテインメントなど一部とは条件で合意しておらず
→まぁ、SMEの場合親会社との兼ね合いもあるし、Moraでも中心的な存在ではあるし、エニーミュージックなんてのもあるし、Yahoo!も始めちゃったしで、いろいろなしがらみが多く、そもそもiTMSでディスカウントしなくてもCD販売自体が好調ってこともあるから、他社と比べるとiTMSに当初から乗る理由は少ないわな。実際最初はどれだけ売れるのか様子見で、Moraとかbitmusicの方針も決めるって感じじゃないの?
・現在は欧州、カナダなど十九カ国で展開し、世界累計で四億曲以上を販売した
→3月時点で3億曲突破。現在は4億曲を突破したのだから非常にペースが速まっていることが分かる(これは日経の記者がアップルに確認したのだろうか?)。3カ月で1億曲か! 3月時点の月間ベースで確かMoraと100倍くらい差があったんだけど、今はそれより開いてるかもね。
・配信先進国の米国では作曲家や音楽出版社、演奏家などがCDよりも高い収益配分率を求めて論争が続いている
→iTMSのアーティストへの分配は決して少なくはないのだけど、それでもこういう論争が起きるのだから、CDと同じ分配率でやっている日本では、さらなる論争なりトラブル、楽曲不提供などの問題が起きるのは必至。とはいうものの、「音楽配信は流通が中抜きされたり、ジャケットや盤などの物理コストがないからコストが安く済む」というのも実は違うんじゃねーの?(サーバ維持コストはバカにならないし、楽曲管理コスト、エンコードのコスト・手間などがかなり煩雑で、配信用のマーケティング費用も結構かかる)という問題も出てきており、レコード会社としてはアーティスト側になかなか譲歩しづらい(ただでさえアルバムと違って単価が10〜20分の1程度なわけだからねぇ)部分がある。そういう意味ではこの部分の解決も(日本では特に)難しそうだ。
・国内で楽曲全体を携帯電話向けに有料配信しているのは、KDDI(au)が昨年十一月に始めた「着うたフル」サービスのみ。配信している曲数は二万曲強、一曲あたり三―四百円と、パソコン向けに比べ曲数が少なく価格は高めだ
→au的には今回のiTMSの進出は万々歳だろう。150円でフル楽曲売ってくれれば、着うたフルなり、従来の着うたを「買い叩ける」ようになるからだ。Moraをはじめとした既存の音楽配信の価格が下がるのは当然だが、着うたの価格も下がる可能性は高い。例の公取排除勧告との兼ね合いもあるから、ここの部分(価格だとか、配信業者が増えたりするのとか)は今後一番注目すべきところかもしれない。
・アップルにとって、携帯とどう連動性を持たせるかがポストCD時代で主導権を握り続けるための課題となる
→海外でも携帯との連動は昔から言われているが、比較的慎重なアップル。日本の場合、DRMがしっかりしてるからレコード会社が着うたに楽曲を提供しやすいという面もあるので、このあたりはどうなるのか流動的だ。
日経の記事から分析できるのはこんなところか。というか、結構大事な「DRM」をどうするのかについてはほとんど触れられてないのな。CD-Rやコピー回数とかどうするんだろ。ただ、価格が統一しないとなると、これも日本的な解決(レーベルによって変える)に落ち着くのかねぇ。
まぁそのあたりも含めてもろもろ、アップルの正式発表を待つしかないって感じですかね。
あと、何気に大きなポイントになるのが、今回のiTMS進出でようやく日本のMacユーザーはようやくまともなメジャー音源の音楽配信サービスを利用できるようになるというところ。パイの拡大という意味では、音楽配信的なものへの理解が強いであろうMacユーザーがどれだけ音楽配信の市場を拡大するのか興味はある。
やるからには成功して欲しいね。大成功して日本の音楽業界を変えてもらいたい。
2005年06月03日(金)
Foo Fightersの新譜「In Your Honor」のUS盤はCCCD?
Amazonで輸入盤を見てたらFoo Fightersの新譜In Your HonorのUS盤がCCCDになってた。HMVでチェックしてみるとUS盤の扱いがなくて、CCCDではないんだよね。国内盤はBMGだから大丈夫だとは思うんだけど。US盤はRCAか。新型のCCCDとか試してるのかね。
2005年06月02日(木)
iTMSは8月オープン?
●itunesMusicStoreJAPANが8月に!!
このインターネット時代、人の口に戸は立てられませんな。アップルジャパンはいつ正式発表するんだろうね。
2005年06月01日(水)
最近やった(やっている)仕事について
更新してないのに毎日1000人くらい見に来て頂いていて申し訳ありません。今音楽とはあまり関係ない単行本書いてて、それが終わったら毎日更新しますよ!(マジで!)
で、いくつか最近やった仕事でウェブで読めるものがあったのでリンクしておきます。
●「be word」音楽ダウンロード 格差大きい日本と欧米
朝日新聞夕刊に掲載された用語解説記事。実はこれ僕が書いたわけじゃなくて記者さんの聞き書き。1時間話した内容がきちんと要点としてまとまっているのはさすがと思いました。
●音楽ネット配信、日本では低調――複雑な権利処理が普及阻む
日経新聞に掲載された解説記事のウェブ版コラム。コラムは紙面の内容をそのまま掲載するのではなく、独自の補足記事になるのが日経流で面白いですね。
●コリア・ジャパン・ロードクラブ・フェスティバル レポート
HotWiredに掲載された、例の韓国フェスティバルレポート。日韓両代表のインタビューは、いろいろ考えさせられる内容でおもしろいです。特に韓国のクラブ協会会長のインタビューは韓国のユースカルチャーを知る上でも重要かと。このあと、HotWiredでは韓国の音楽業界を取材してきたレポートが掲載される予定です。そちらもおもしろいと思うのでぜひ。
ウェブではなくリアル雑誌の方だと、音楽配信関連の連載記事をMac Fan、Mac People、ネットランナー誌で書いてます。それぞれ微妙に書きぶりとか書いてる内容とか、求められているものが違うので、興味ある人は全部読んで頂けるといいかと。
あと、毎週金曜日売りの日刊ゲンダイで「読むサイト」という、ネットのサイト紹介のコラムを連載してます。こちらもよろしくお願いします。
2005年05月16日(月)
レコミュニが6月24日(金)にイベント「レコロケ」を開催
以下プレスリリースを転載。
2005年5月13日発行
株式会社レコミュニ
ご担当者様
いつもたいへんお世話になっております。
さて、音楽配信コミュニティ『recommuni(レコミュニ)』では、6月24日
(金)、東京都内にてイベント「レコロケ」を開催することにいたしました。
やはり音楽を楽しむにはリアルなロケーション(場所)もほしい、ということで、
*何組かのミュージシャンを招いてライブ演奏を味わいつつ、
*recommuni会員、非会員を問わず、音楽ファン同士親睦を深めていただきた
い、というのが主な目的です。
recommuniに入りたいけどまだ招待してくれる人がいない、という人にもこれが
チャンスかも、です。
そしてもちろん! 当日の演奏はライブ録音を行い、ほどなくrecommuniサイト
上で配信される予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。
日程: 2005年6月24日(金)
時間: 開場 18:30 開演 19:00
場所: 千駄ヶ谷Loop-Line(ループライン) 03-5411-1312
http://www.loop-line.jp/
出演: PERE-FURU(勝井祐二+鬼怒無月),チル&マッド(新井昭乃+松浦雅
也),XNOX[クスノキス](楠均)
チケット: 前売 2,200円 当日 2,500円 (ドリンク代別)
チケット販売: レコロケ予約サイト http://recommuni.jp/recoloke/
および Loop-Line店頭にて
問い合わせ: レコミュニ事務局 info@recommuni.jp
最近レコミュニはかなり頑張っていて、とても地道にがんばり続けているなぁという印象。
レコミュニって本来はメジャーに音源許諾出してもらう説得材料としてDRMの代わりに「紹介制」というシステムを採用した部分は大きかったわけで、結局メジャーの説得が難しいような状況があるんだったら、そろそろソーシャルネットワークの部分はオープンにして誰でも利用できるようにしてもいいんじゃないかな、と個人的には思うね。
4月に行われ、好評だった無料ダウンロードキャンペーンがまた6月から開始するみたいなので、興味ある人はこの機会にまた利用してみるといいんじゃないかと。無料ダウンロードキャンペーンに合わせて会員になる敷居を低くしたら相乗効果高いと思うんだけどなー。
いずれにせよもうちょっと時間できたらきちんとレコミュニに関しては取材して記事を作ってみたいと思ってます。
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