Information
  • 音楽配信メモの更新は終了しました(2002.1.11〜2014.8.23)。

ナタリーってこうなってたのか 表紙

ナタリーってこうなってたのか

大山卓也 著 / 双葉社

ISBN:978-4575307009 / 版型:18.2×12×1.2cm
ページ数:184ページ / 定価:1080円(税込)

▲目次を読む
▲amazon.co.jpで購入


2005年06月18日(土)

iPodの音質は「悪い」のか?

下のMusical Batonで「iPodより音質が格段に良い」と書いたら読者の人から「それって本当ですか?」という質問を頂いた。良い機会なので、iPodの音質について語っておこう。

ただ、その前に前置きしておきたいのは「音質は主観的なものであり、絶対的なものではない」ということだ。これはエクスキューズじゃなくて、それ以外に言いようがないのだ。だから、最終的には店頭に行くなり、人から借りるなりして自分の耳で判断してもらいたいと思う。これをまず踏まえた上で以下の部分を読んで欲しい。

結論から先に言えば、iPodの音質は多くの携帯音楽プレーヤーと比較したときにあまり「良くない」と思っている。

従来のポータブルオーディオは、低音強調機能などが付いており、特にロックなどでは、一般的な消費者の耳の特性として「低音が強調された状態」で聞くケースが多い。そして、iPodの一番の問題は低音や高音の調整をプリセットイコライザでしか行えないということだ。また、iPodは元々低音成分が多いMP3を再生するときに「ROCK」や「BASS BOOST」などの低音強調イコライザを選択すると、低音が不自然に割れてしまうという現象が起きる(ただし、この現象は俺が使っている第3世代iPodの話。もしかしたら現行の第4世代は改善されているかもしれない。ただ、この現象はITmediaのコラムで小寺信良氏も指摘しており、2世代→3世代ときても改善されていないことを考えると、アップルがこの現象を問題として認識していない可能性もある)のだ。iPodはヘッドホン端子の質が悪く、これが音質低下につながっているという指摘もあるが、この現象から考えれば、ヘッドホン端子の質というよりも、iPodのデコーダ、DSPの質が悪いのではないだろうか。

例えば今俺が使ってるiRiverのH320は、iPodで再生すると不自然に低音が音割れしてしまうMP3ファイルを再生するとき、イコライザーを調整して最高レベルまで低音を上げて再生しても歪みは一切なくきれいに低音が再生される。この現象から言えることは、iPodは「音質が悪い」というより、「デコーダ/DSPの品質が悪い」ということになるだろう。

ちなみに俺は「iPod買ったけど、いまいち音が悪いよね?」という人に対しては、決まったアドバイスをしている。まずiTunesでリッピングする際のビットレートをAACでもMP3でもいいから「192Kbps」に上げさせて、(ロックを聴くことが多い人に対して)聴く際のイコライザー設定を「JAZZ」に固定させる。JAZZであれば低音の音割れはほぼなくなり、音質的に非常にバランスの良い状態で音楽を聴けるようになる。ただ、この設定で聴く場合、ポータブルMDやらCDなど、一般的なポータブルオーディオのような低音が強調される迫力のある音では聴けなくなる。そこの部分だけは割り切りが必要だが、現実問題として、低音ばかり強調されると耳が疲れるし、オーディオの本質から言えば低音が強調されることが「良い音」ではない。そう考えて使うしかないだろう。

さて、ここで結局最初に提示した「音質は結局主観の問題」というところに戻ってくる。

必ずしも「良い音」とは「特定の周波数帯がきれいに出ている」とか「ノイズの量」とかそれだけで判断できるものではないのだ。ジャズやクラシックなどを聴くことが多いピュアオーディオの世界ならともかく、ポピュラーミュージック、ロックの音の「価値観」は違う。本来の音というより、どれだけ味付けされた音を楽しめるかという部分があるからだ。そうなると、どれだけ「自分好みの音に調整できるか」ということも重要になってくるし、従来の民生向けポータブルオーディオ機器が今まで「出してきた音」と違う傾向を持つiPodに対し、「音が悪い」「なんか物足りない」と感じる消費者が出てくるのも無理はないことだろう。この事実が「iPodは音質が良くない」という評価につながっていることは想像に難くない。

極論してしまえば、本来の意味で「音質が良い」ことは重要ではないのだ。そうではなく相対的に「音質が良く聞こえない」ユーザーが多数存在する(これはiPodのそもそもの音作りの問題や、イコライザー機能が貧弱なことや、DSPやBBEで音にある種過剰な味付けをしていないことなどが原因として考えられる)ということが、「iPodは音質が悪い」という結論を導き出しているのだ。

ピュアオーディオ信仰的な考え方からすれば、DSPやらBBEなどで音質を補正する機能は、ある種の「化学調味料」のようなものだろう。しかし、大多数のポピュラーミュージック、ロックを好む人間は、ソニーやら松下やらが出してきた従来のポータブルオーディオ機器でそうした音に「慣れてしまっている」わけだ。彼らが「iPodの音質が悪い」と感じるのはある意味で当然だと俺は思うし、俺自身iPodで割れる低音を聞かされるくらいなら、H320を使って迫力ある音でロックを聴きたいという感じになる。単純な話でそっちの方が「好みの音」なのだ。突き詰めれば結局そういう話になってしまう。

ロック聴いていて音質にこだわるというのはそれ自体があまりロックっぽくない行動だが、実際のところロックを良いオーディオで聴くと今まで聞こえないいろいろな音が聞こえてきて本当にいろいろな発見がある。だから、ロックであろうとできるだけ良い環境で音を聴いた方が良いと思うのだ。

俺はオーディオの専門家ではないので、本来的な意味の「音質」を云々語れる立場ではない。だが、なぜiPodの音質が悪いという評価を聞くことが多いのか、その説明として1つの仮説を上記の文章で提案してみたつもりだ。もちろん、ほかの要因もあるだろう。そういう検証は他の人がどんどんやってくれればいいと思う。

つらつらとiPodの音質面のマイナス部分を語ってきたが、実はそういうマイナス面を差し引いても俺はiPodが現状でもっとも優れた携帯音楽プレーヤーだと思っている。iTunesの使い勝手、曲を選ぶインターフェース。これらの完成度からみたら、音質面での若干のマイナスなんて大した問題ではない。大体普通の人は音楽を聴くときに音質はそれほどは気にしてないし、そもそもがポータブルオーディオや圧縮された音声なのに音質にこだわることにどれだけの意味があるのか、っていう指摘もあるだろう。

また、現実問題として「iPodの音質が今後改善される可能性」と、「他社のプレーヤーがiTunesやiTMS、クリックホイールなどまで含めたiPodの優れた操作性・ソリューションを凌駕するものを作れる可能性」を比較したときに、明らかに前者の方が可能性が高いと思われる。その意味でもiPodを選ぶ方が現状ではベターなのではないか。もちろん、既に市場でデファクトの地位を得ているということも大きい。いかに音質、圧縮率に優れていても大失敗したSolidAudioなんて過去もあるしな。

現状俺はH320を使っていて満足しているが、操作性に関しては全然ダメだとは思ってる。またH320は音質的にはiPodよりも良い音で音楽を鳴らしてくれると思っているが、その一方でiPodを捨てるつもりもない。iTMSが始まったときにこれを利用できるのはiPodしかないしね。

だから日本市場においてソニーがiPodのシェアを急追しているのは非常に良い傾向だと思う。やっぱ、きちんとライバルが存在して追い上げない限り、iPodの品質も上がっていかないからね。iPodはバッテリーの問題もかなり深刻だし、改善しなければいけないところはたくさんある。ぜひ「製品の完成度」のところで切磋琢磨して、アップルもソニーもお互いに良い製品を作って頂きたいものだ。日本版iTMSを政治的な力で遅らせてiPodの力を失わせようとしたり、同じ20GBっていう容量なのに、ATRAC3plus換算で計算して、さもiPodよりたくさん曲が入るような宣伝をしたり、はっきり言って最近のソニーはやることがせこい。もっと製品レベルを上げるなり、iTMSと同じくらい消費者にとって魅力的な音楽配信サービスを構築するなり、まっとうなやり方で勝負してもらいたいと思うね。「技術のソニー」が、魂まで負け犬になったら終わりですよ。

しかし、切磋琢磨すべきはずのソニーの携帯音楽プレーヤーはまたこんな問題起こしてるのね。で、相変わらず自分の非を認めず、対応もなしですか。早いところ謝って新ファーム公開でもすりゃいいのにねぇ。結局液晶不具合のときはあとでやったんだから。

ソニーの携帯音楽プレーヤー部隊は上からiPodに追いつけ追い越せっていう至上命題出されて、とにかく今時間に追われている。それで十分なチェックやUIチューニングの暇が与えられないのだろうが、それははっきり言って不幸なことだ。いい加減ベータ版レベルで商品を出して不具合見つかってもその対応をしないっていうお決まりの対応はやめた方がいいんじゃないか。まだ台数出てないからいいけど、今後は確実に大きな市場になっていくんだしさー。もう従来のソニーブランドだけで勝負できる時代じゃなくなってるんだし。


(追記)
この記事、いまだに参照されることが多いので補足しておくけど、上の音割れ現象、第5世代のiPod(またはiPod nano)からは解消されてるね。第3世代のiPodでEQ「ROCK」や「R&B」にしたとき音割れした音源が第5世代では問題なくなっていた。いや正確にいうと音源によっては若干クリッピングっぽい音にはなったが、それでも昔と比べれば全然マシなレベルになった(テストしたイヤフォンはEtymotic Researchの「ER-4S」)。iPodは微妙に世代によって音質が変わってきているので、そのあたりを踏まえて議論しないと「割れた」「割れない」だけの話に終始してしまう可能性があるので注意が必要なのでは。デフォルトで付いてくるヘッドフォンとインピーダンスがまったく違うER-4Sでは、そのあたりの結果も変わってくるだろうしね。

| 携帯型プレーヤー | この記事のURI | Posted at 15時55分 |

2005年06月13日(月)

Musical Baton(ミュージカル・バトン)

海外のブログから始まった音楽好きブロガー同士のバトン企画(日本でもはてな名盤100選とかありましたな)「Musical Baton」。光栄にも2xUPさんから回ってきたので、参加します。

●今コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量:
12.19GB

iTunesでリッピングした「iTunes」フォルダが3.44GB。昔はもっと容量あったんだけど、エンコードするビットレートを160Kbpsから192Kbpsで統一しようと思ったので、160Kbpsのものは全部消去してしまったので、減った。

iTunes+iPod導入前にエンコしたり、ダウンロードしたりしたMP3ファイルやらがまとまっている「MP3」フォルダは8.75GB。意外と多かった。

最近はiTunesで192Kbpsを使ってMP3形式でリッピングして、それをiRiverのH320にフォルダごと転送して聴いている。iPodより音質が格段に良いので大満足。

あと、これとは別にラジオの放送アーカイブが5.27GBくらいあった。


●今聞いている曲:
なし。

基本的にパソコン上であまり音楽は聴かない。携帯音楽プレーヤーは、買ったけど全然聴けずに溜まっているCDを移動中に聴くためのツールとして使っているから。あと原稿書いてるときは音楽を聴かないので、必然的にパソコンで聴くことが少なくなる。


●最後に買ったCD:
・X&Y / Coldplay
・Prolonging the Magic / CAKE
・Bliss Descending / Jason Falkner
・The Alternative to Love / Brendan Benson
・Parlez-Vous Francais / WILLIE WISELY
・Minimum-Maximum / Kraftwerk

@Amazon.co.jp(すべて輸入盤)


●よく聞く、または特別な思い入れのある5曲:
※ここで挙げる5曲は「iTunes」フォルダではなく、「MP3」フォルダに入っているもので、MP3としてパソコンのハードディスク内に入っているものから選んだ。人生のオールタイムベスト5なんて選べるわけないので、ある程度こういう縛りを作った方がいいと思った。

・Polly / Nirvana
BBCラジオに出たときかなんかのレアトラック。ネットで公開されていたので落とした。テンポが速くてロックしててオリジナルよりかっこいい

・Down on the kitchen table / Stump
1999年頃Napsterで落としたもの。Stumpはとても好きなバンドなのだが、全然CD化されてない。Down on the kitchen tableはPeel Sessionsの音源で、このアナログ自体は浪人中、通っていた予備校があった高田馬場のレコード屋をハントしている最中に偶然見つけて、家で聴きまくってた。

・Hi Tech Funk / Underground Resistance
URは1stと「Jupiter Jazz」「Hi Tech Jazz」以外ほとんどCD化されておらず、アナログもほとんど手に入らなかった。で、Galaxy 2 Galaxyとか欲しかったんだけど買えなかったので、Napsterでよく探してた。これはNapster終了後確かAudioGalaxyで落とした音源。ようやく最近このあたりの音源がA Hi-Tech Jazz CompilationとしてCD化されたので、一家に一枚置いておくべきだと思います。つーかこれ、ホント5〜7年前くらいに出てなきゃいけない作品だよね。

・Yukkum Yukkum / King Uszniewicz and the Uszniewicztones
このページで「友人からテープでもらった音楽がおもしろすぎるんだけど、これ誰の曲かわからない?」みたいな文章が音源と一緒にアップされて、これをみた2ちゃんねらーがどこかにスレ立てて「誰の曲かわからない?」って聞いて、最初はみんな「この曲すげー!」とかそんな反応だったんだけど、ちょっとしたら「あーこれは多分King Uszniewicz and the Uszniewicztonesじゃねーかな」と推測した人がいて、そのあとNapsterでそれを確認した人がいて盛り上がって、急速にNapsterでKing Uszniewicz and the Uszniewicztonesの共有数が増えたという出来事がありましてね。これをリアルタイムで見て、「これがインターネットのおもしろさだなー」と実感した思い出深い曲。King Uszniewicz and the Uszniewicztonesについてはこのページを見るといいかと。Napster全盛期だった2001年頃の話。当該スレッドとかhtml化されてるのかな。

・Movin' on without you,Automatic,Pieces,TO BE,,,,etc....... / emi
たまたま見つけたネットアイドルのページで、宇多田ヒカルとか浜崎あゆみとかラルクとかをカラオケで熱唱しているのをメドレーにしてアップしてて、それが抜群におもしろかった(それに対して、「○○ちゃん歌うまいねー」とかそういうコメントがたくさん付いていたりするのも含めて)。まだネットの違法コピーとか云々される前の1999年頃の話ですね。あの頃まだまだネットは牧歌的だった! 今ID3タグを確認したら「アルバム名」が「emi's Best Singles+」になってた(笑) emiさんは今何やってるのかねぇ。



上記5曲を選んだ基準だが、基本は「CDでは入手できない(しにくい)もの」ということだ。CDで買える曲は基本的にCDで買ってしまうので、わざわざネットで落とすのはそうではない曲ということになる。その意味で聴きたいけど手に入らない曲をダウンロードして聴けるようにしてくれたNapsterの衝撃ってのは凄いあったんだよね。

この思想をできるだけ合法的に行おうとしているのがレコミュニなんだろうし、期待もしているんだけど、やっぱり昔の音源の再発というのはなかなか超えなきゃいけないハードルが高い。でも、そういう音源がヤフオクとかで高値付けられて落札されても、権利者には一切金がいかないってのもやっぱり不条理な話ではあるとも思うんだよ(ただ、これは「中古からも著作権料を取れ」って話ではないので念のため。ニーズがあるのに再発されないことの不条理さのことを言ってます)。何とかそのあたりをシステムやルール作ることで変えられないかなとは思ってるけど……。


●僕からお誘いする5人
以下の5名でお願いします!

・しばさん(strange
・実験4号さん(サヨナナ
・とみぃさん(TMQ WEB
・cabさん(OTO-NETA
・manolinさん(manolin

以上、よろしくお願いしまっす!

| 小ネタ | この記事のURI | Posted at 01時53分 |

2005年06月07日(火)

着うたとiTMSの関係

iTMS上陸、「着うたフル」への影響は?

着うたがどうなるかってことは、下のエントリーでもちょっと書いたけど、神尾寿さんがITSジャーナリストの立場から、着うたの今後についていくつか考えられるより具体的な将来像を語っている。

で、それとは別の話で、これは自分がいくつかの原稿で書いたことでもあるんだけど、神尾さんもタイムリーに触れているので引用しよう。

複数の消息筋によると、アップルは日本のレコード会社各社に対し、当初から、一部で報道された「150円」のラインでの価格設定するよう交渉していた。しかし、一部のレコード会社が「(日本の)着うたフルは1曲300円で売れている」と反発。価格交渉に時間がかかってしまったのだという。

はっきり書いてしまえば、iTMSの上陸が遅れた原因の1つには「着うたフル」の生暖かい成功がある。大成功とまではいかないがあの価格で順調にダウンロードを伸ばしている状況があったおかげで、1曲○○○円を提示してきたアップルに対して譲歩することないという空気が音楽業界内(より正しく言えば一部レコード会社)にできてしまったことは事実だ。要は「着うたフルが300円で売れてるのに、何でアップルに買い叩かれなきゃいけないの」っていう、経営判断だったり、偉い人のプライドだったり、ややもすると状況がよくわかっていないことに起因する勘違いだったり、みたいなね。でも彼らはその一方で「ケータイで売れる音楽なんて、本物の音楽じゃない!」みたいな青臭い感情もたぶんどこかにはあったりするのだろう。

話がずれてきてしまったので戻すが、個人的には「ケータイ向けの音楽配信(着うた)とiTMSはユーザー層がかなり違う」と思っている。そのあたりを細かく説明しようかとも思ったのだが、結構いろいろなところでしゃべったりしているので、またそれは今度の機会に(今売りのMac Peopleの連載記事でちょっとそのことについては触れてます)。

あ、O.D.A.さんが分かりやすく違いを語ってくれてますな。「ケータイにHDD載ってから競合が始まるのでは」とのことだが、俺はケータイに載ったところで競合はほんの一部分なのではないかと見ている。

ヒント:バッテリー、画面サイズ、(キャリアにとっての)パケット代

| 音楽配信 | この記事のURI | Posted at 17時57分 |

果たしてiTMS開始は日経新聞の飛ばし記事だったのか?

iTMS開始報道にレーベル各社、「協議はしているが決定事項はない」(ITmedia)
アップル、iTMSの国内開始報道に対して「取材を受けた事実ない」(Internet Watch)

まーあそこまで細かく詳細書かれてて(1面と3面使ってるしねー)まったくのガセなんて、普通に考えればそんなことはないわな。といっても公式発表がない段階でレコード会社が「ええ、8月からスタートしますよ。150円で」と言えるわけもなく。

となると情報の出所はどこかって話になるんだろうけど、今更そんな「犯人捜し」とかするレベルじゃなくなってるもんねぇ。もしかすると新聞メディアは新聞メディアでスクープ合戦とかあって、それでこういう形になったのかもね。追いかけてたのは日経だけじゃないだろうし。

まーでもDRMの落としどころとか価格の落としどころどうするのかってのは、なかなか難しい問題だろうなーとは思う。そこでうかつなことは言えないよね。未だにそこでメジャーとの交渉が難航してるっていってもおかしくはないし。でもこうなった以上早くアップルが発表すりゃいいのに。どうせやることは決まってるんだから。

あと、このニュースでなんかJASRACのこといろいろいぶかしがってる人多いけど「直接」は関係ないと思うよ。日本のルールでとか言ったって、別にそれに関しては通常のダウンロード利用料率でやりますよってことを言ってるだけでね。

iTMSだって確か音楽出版社には1曲(99セント)あたり8セント払ってるでしょ。日本とは徴収の仕方違うかもしれないけど、まぁ大体著作権手数料はそんなもんかと。大体JASRACはiTMSがブレイクして大成功してくれれば、手数料たくさん入ってウハウハになるわけで(しかも、今まで配信で取れなかったMacユーザーを新規のお客さんとして大量に迎え入れられるわけだよ)、iTMSを歓迎こそすれ(そりゃレコード業界に対してはある程度のポーズは取る必要あるだろうけど)、参入妨害なんてする意味ないじゃんねーと思うんだけどなぁ。

| 音楽配信 | この記事のURI | Posted at 15時23分 |

iTunes Music Store日本版、8月に開始

アップル、日本で音楽配信・8月開始(NIKKEI NET)
日経新聞朝刊についにニュースとして掲載。「とくダネ!」でも伝えたとか何とか。この記事では書かれていないが、とくダネ!によれば1曲の価格は150円程度になる模様とのこと。

しかし、意外だったのは曲数。50万〜100万曲ってどうやって集めた(集める)のかね。日本のインディーが結構含まれるとは思うんだけど、それだけじゃ足りないだろうし。洋楽が最初からかなり入っているのかな? 

ネットだとこれだけしか書かれてないけど、紙面にはかなり詳細に書かれている様子。これは以前の「3月開始」報道と違ってかなり具体的に書かれているので、8月開始はまず間違いない感じなんだろう。

これを読む限りポイントは

・1曲150円中心 最大100万曲に
→150円「中心」ということは一律価格ではないということか? 国内の音楽配信でぼったくり価格を付けてる東芝EMIが高かったりするのかね? いずれにせよ「統一」価格でないなら全世界のiTMSのうち初めて統一価格のルールが崩れることになるのかな?


・国内最大の五十万―百万曲程度をそろえる
→国内のインディーズレーベルなどに声がかかっているという話は聞くが、現状日本の著作隣接権状況(プロダクションや事務所が原盤持つケースが多い)を見るに、国内メジャー音源とインディー音源だけで50万〜100万オープン時に揃えるのは難しそうだ。洋楽であれば、本社の裁量で一括的に曲を提供できるので、ワーナー、ユニバーサル当たりの曲が大量に登録されて、それで「曲数を稼ぐ」可能性は高い。


・ソニーミュージック・エンタテインメントなど一部とは条件で合意しておらず
→まぁ、SMEの場合親会社との兼ね合いもあるし、Moraでも中心的な存在ではあるし、エニーミュージックなんてのもあるし、Yahoo!も始めちゃったしで、いろいろなしがらみが多く、そもそもiTMSでディスカウントしなくてもCD販売自体が好調ってこともあるから、他社と比べるとiTMSに当初から乗る理由は少ないわな。実際最初はどれだけ売れるのか様子見で、Moraとかbitmusicの方針も決めるって感じじゃないの?


・現在は欧州、カナダなど十九カ国で展開し、世界累計で四億曲以上を販売した
→3月時点で3億曲突破。現在は4億曲を突破したのだから非常にペースが速まっていることが分かる(これは日経の記者がアップルに確認したのだろうか?)。3カ月で1億曲か! 3月時点の月間ベースで確かMoraと100倍くらい差があったんだけど、今はそれより開いてるかもね。


・配信先進国の米国では作曲家や音楽出版社、演奏家などがCDよりも高い収益配分率を求めて論争が続いている
→iTMSのアーティストへの分配は決して少なくはないのだけど、それでもこういう論争が起きるのだから、CDと同じ分配率でやっている日本では、さらなる論争なりトラブル、楽曲不提供などの問題が起きるのは必至。とはいうものの、「音楽配信は流通が中抜きされたり、ジャケットや盤などの物理コストがないからコストが安く済む」というのも実は違うんじゃねーの?(サーバ維持コストはバカにならないし、楽曲管理コスト、エンコードのコスト・手間などがかなり煩雑で、配信用のマーケティング費用も結構かかる)という問題も出てきており、レコード会社としてはアーティスト側になかなか譲歩しづらい(ただでさえアルバムと違って単価が10〜20分の1程度なわけだからねぇ)部分がある。そういう意味ではこの部分の解決も(日本では特に)難しそうだ。


・国内で楽曲全体を携帯電話向けに有料配信しているのは、KDDI(au)が昨年十一月に始めた「着うたフル」サービスのみ。配信している曲数は二万曲強、一曲あたり三―四百円と、パソコン向けに比べ曲数が少なく価格は高めだ
→au的には今回のiTMSの進出は万々歳だろう。150円でフル楽曲売ってくれれば、着うたフルなり、従来の着うたを「買い叩ける」ようになるからだ。Moraをはじめとした既存の音楽配信の価格が下がるのは当然だが、着うたの価格も下がる可能性は高い。例の公取排除勧告との兼ね合いもあるから、ここの部分(価格だとか、配信業者が増えたりするのとか)は今後一番注目すべきところかもしれない。


・アップルにとって、携帯とどう連動性を持たせるかがポストCD時代で主導権を握り続けるための課題となる
→海外でも携帯との連動は昔から言われているが、比較的慎重なアップル。日本の場合、DRMがしっかりしてるからレコード会社が着うたに楽曲を提供しやすいという面もあるので、このあたりはどうなるのか流動的だ。


日経の記事から分析できるのはこんなところか。というか、結構大事な「DRM」をどうするのかについてはほとんど触れられてないのな。CD-Rやコピー回数とかどうするんだろ。ただ、価格が統一しないとなると、これも日本的な解決(レーベルによって変える)に落ち着くのかねぇ。

まぁそのあたりも含めてもろもろ、アップルの正式発表を待つしかないって感じですかね。

あと、何気に大きなポイントになるのが、今回のiTMS進出でようやく日本のMacユーザーはようやくまともなメジャー音源の音楽配信サービスを利用できるようになるというところ。パイの拡大という意味では、音楽配信的なものへの理解が強いであろうMacユーザーがどれだけ音楽配信の市場を拡大するのか興味はある。

やるからには成功して欲しいね。大成功して日本の音楽業界を変えてもらいたい。

| 音楽配信 | この記事のURI | Posted at 08時48分 |

2005年06月03日(金)

Foo Fightersの新譜「In Your Honor」のUS盤はCCCD?

Amazonで輸入盤を見てたらFoo Fightersの新譜In Your HonorのUS盤がCCCDになってた。HMVでチェックしてみるとUS盤の扱いがなくて、CCCDではないんだよね。国内盤はBMGだから大丈夫だとは思うんだけど。US盤はRCAか。新型のCCCDとか試してるのかね。

| CCCD | この記事のURI | Posted at 20時44分 |

2005年06月02日(木)

iTMSは8月オープン?

itunesMusicStoreJAPANが8月に!!

このインターネット時代、人の口に戸は立てられませんな。アップルジャパンはいつ正式発表するんだろうね。

| 音楽配信 | この記事のURI | Posted at 21時33分 |

過去のニュースへ

_EOF_