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ナタリーってこうなってたのか 表紙

ナタリーってこうなってたのか

大山卓也 著 / 双葉社

ISBN:978-4575307009 / 版型:18.2×12×1.2cm
ページ数:184ページ / 定価:1080円(税込)

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2005年07月07日(木)

違法WinMXユーザーとRIAJが平均48万円で和解

WinMXでネットに音楽データ、レコード5社と和解(YOMIURI ONLINE)
ファイル交換ユーザー5人、レコード5社と賠償支払いで和解(ITmedia)
国内レコード会社5社、違法ファイル交換ユーザー5人と和解(Internet Watch)

1人平均48万円の賠償金を支払うことと、今後は行わないとする誓約書を提出することで和解したとか。48万円かー。どうせなら賠償金は5万とか10万円くらいに抑えておいて、「残り30万円分はおまえが聴きたいCD買えよ」って強制するような和解の方が良かったんじゃないのかね。48万円分も被害を出させるようなヘビーな共有ユーザーは音楽への渇望自体はあるわけだしさ。金券屋の換金不可にしてその分ミュージックギフトカード買わせるとかこのシリーズを全部買わせる罰ゲームとか(ゲーム?)どうかね。

| ファイル交換ソフト | この記事のURI | Posted at 03時30分 |

2005年06月30日(木)

CCCDとして発売されたBONNIE PINK「Present」がCD-DAで再リリース

笑っちゃうくらいひっそりと。発売日は明日だから今日には店頭に並ぶのかな? HMVでは買えるようになってますね。CCCDとは型番も違うみたい。Amazonでもようやく買えるようになったか。

Presentは最近米iTMSで買えるようになっていたので、9.99ドルで買ってiPodに突っ込みましたよ。リプリントするにしても今更感は強いなー。

だがしかし、Fountains of WayneのB面集がUS盤もCCCDかって話もある(輸入盤もいろいろな種類があって混乱してるみたい)中、CCCD問題は米国でも深刻な問題になってきてますな。今やってる仕事が一区切りついたら、もう一度CCCDに関してはしっかり記事作るなりして問題点を洗い出していこうと思ってますよ。

(追記)
上のFoWの新譜、今日届いたので確認したらAmazonで買えるUS盤は普通のCD-DAでした。日本盤とか、店頭はCCCDばっかりなのでこちらを買うことをオススメします。

ただ、カスタマーレビュー見るとCCCDじゃないか? って書いてあるんだよね。このCDはEMIには珍しくCDの盤面に「Compact Disc Digital Audio」のロゴがあったからほぼ間違いなくCD-DAだとは思う。ただ、これって表記だと「ENHANCED」ってなってるけど、実際に届いたのは違うんだよね。US盤にもいくつか種類があって「ENHANCED」仕様のやつが新しいCCCDなのかもしれない。で、「iPodに落とせない」ってレビューした人にはそれが届いたのかな? ちょっと謎。Amazonに問い合わせした方がいいかもね。

| CCCD | この記事のURI | Posted at 09時15分 |

Grokster裁判の最高裁判決要旨和訳

MGM v. Grokster P2Pソフト配布事件 合衆国最高裁判決(プログラム関連米国判決集)

プログラム関連米国判決集」を運営している井上雅夫弁理士が、Grokster裁判の最高裁判決要旨の和訳を公開。ややこしい話が多いものの、判示事項(a)で示された「著作権保護を通して創作を支援することと侵害責任を制限することにより技術的イノベーションを促進することの競い合う価値観の間の緊張関係が本件の対象である」という部分がこの問題の本質をよく言い表していると思う。

でも、著作権を保護しないことで生まれる創作支援ってのもあるわけでね。また、技術的イノベーションを促進することで成功できるクリエイターだってたくさんいるわけだ。そのあたりまで加味して議論されなきゃいけないんだろうけど、そうすると結局は「バランスをどこで取るか」っていう結論出そうで出ないお茶濁し的ありきたりな話になっちゃうんだよね。ただ、今回の判決で現在の両者の緊張関係とか、力関係とか、今後動いていく方向などが変化するような気はするね。どのタイミングで手打ちするのが、クリエイター、消費者、コンテンツ制作会社にとって一番利益が最大化するのかねぇ。

| ファイル交換ソフト | この記事のURI | Posted at 09時07分 |

2005年06月28日(火)

Groksterが最高裁で敗訴。著作権侵害認定へ

Grokster, StreamCast Lose(⇒翻訳
Supreme Court Rules Against Grokster!(⇒翻訳
Court Sides With Entertainment Biz In Grokster Case (⇒翻訳
Grokster Loses (⇒翻訳
Grokster voting patterns(⇒翻訳
The Supreme Court's ruling against P2P(⇒翻訳

一番下のZDNetの記事は翻訳を通してもかなりわかりやすく今後の見通しが書いてあって参考になる。上の記事で1つだけ読むなら一番下のやつにするといいだろう。

また、EFFもこの判決に対してさまざまな情報をサイトで提供している。こちらのファイル(リンク先PDF)では、各裁判官のコメントが読めるようだ。

日本語で読める記事も出てきた。

米最高裁、P2P企業の法的責任認める逆転判決(ITmedia)
ファイル交換ソフト「違法性問える」 米最高裁判決(asahi.com)
ファイル交換ソフトに著作権侵害の責任・米最高裁判決(NIKKEI NET)
P2P側2社、「著作権侵害の助長行為」解釈を批判(ITmedia/IDG)
P2P 会社には、著作権侵害利用の責任あり(Japan.internet.com)
米最高裁、P2P企業のGroksterらに著作権侵害の責任追求を認める逆転判決(Internet Watch)
米最高裁,PtoPベンダーに対する著作権侵害の責任追及を認める(IT Pro)
PtoP訴訟、ファイル交換ネットワーク側が敗訴--米最高裁で判決(CNET Japan)
連邦最高裁「違法ダウンロードはP2P企業にも責任あり」(Hotwired Japan)
米最高裁、P2P企業の著作権侵害の責任を問う判断(setoh blog)
PtoP企業敗訴判決--音楽業界関係者は好意的な反応(CNET Japan)
ファイル交換は悪と言い切れるか(CNET Japan)
PtoP有罪判決で期待されるPtoPビジネス利用の促進(CNET Japan)

高裁では無罪になったGrokesterが、最高裁で逆転判決。高裁判決はでは「ファイル交換ソフトウェア自身には罪はない」っていう、世界的な潮流の1つとして語られたけどそこからエンターテイメント業界が押し戻したってことか。ある種の予定調和と言えなくもない。

ただ、元々Groksterは高裁で勝ったというもののかなりギリギリの勝利であったことは事実。また、最高裁では高裁判決そのままにはならないだろうという識者の見方も多かった。そのあたりは城所岩生成蹊大学法学部教授が書いた以下の記事に詳しい。

ソニー・ベータマックス判決を見直す米最高裁(NIKKEI NET)
原審差し戻しか?――P2Pソフト著作権侵害訴訟、米最高裁での口頭弁論を傍聴して(NIKKEI NET)

城所氏は上記記事で最高裁における原審差し戻しの可能性を示唆していたが、結果としてはまさに予想通り。「満場一致」でGroksterの責任を認め、原審へと差し戻されることとなった。

裁判の是非はともかく、Winny裁判への影響も気になるところ。上記2つの城所氏の記事はこの問題を理解するのに非常に役立つと思うので、読んでおいた方がいいでしょう。

しかし5年経った今この議論が示唆するものは非常に大きくなっているんじゃないだろうか。5年も経ったのに、ここで議論されているような本質的な問題は棚上げされたままで、コンテンツを取り巻くインフラだけが様変わりしちゃったような気もするね。

個人的に気になるのは“合法”P2Pネットラジオ(メッセンジャー)ソフトであるMercoraがどうなるかってこと。GroksterとMercoraって提携してたんだよね。

今回は映画業界の強い働きかけでこういう判決になった面はあるだろうけど(彼らにも必死になる理由がある)、音楽業界的にはどうなんだろうね。もちろん、基本的にはこの判決は歓迎なんだろうけど、Sony BMGなんかは既にGroksterがらみでこんなことも始めてるしねぇ。MercoraにしてもSnocapにしても、ようやくコンテンツ業界がP2P(P2P的なコンテンツサービス)に対して「潰す」だけの対応じゃなく、合法的な利用の道も探るようになってきて、全体的な流れとしては良い方向に向かっていたと思うだけに、ちょっとやるせない気持ちはあるなぁ。

ま、iTMSをはじめとする合法ビジネスに道筋が付いてきた今は、コンテンツ業界にとって「Napsterの亡霊」ともいえるユーザー主体で著作権侵害が横行してしまうファイル交換ソフトの息の根を止める千載一遇のチャンスなのかもしれないね。……って書いたらまさにドンピシャな記事がITmediaにアップされましたな。

上で挙げた城所教授がこの判決に対してコメント発表してますね。この判決のポイントは「最高裁は著作権侵害を助長するような行為を罰しただけで、P2P技術そのものを罰したわけではない。技術中立性は貫いた」とのこと。ということは、差し戻し裁判では、著作権侵害の助長行為に争点が移るわけだろうが、これはこれでかなり複雑な問題をはらんでいる気もする。

| ファイル交換ソフト | この記事のURI | Posted at 00時33分 |

2005年06月25日(土)

音楽配信専門フリーペーパー「ramblin'」創刊&坂本龍一インタビュー

音楽配信に特化したフリーペーパーである「ramblin'」の創刊ゼロ号が配布されました。中身はウェブで全部読むことができます。
(→こちらをクリック)

フリーペーパーと連動した音楽配信サービス紹介サイト「ramblin'」(BroadBand Watch)
ミュージックダウンロードフリーペーパー「ramblin’(ランブリン)」6/25創刊(Musicman-NET)
ブームメディア、音楽ダウンロード専門「フリぺ」創刊(シブヤ経済新聞)

僕もライターとして参加させてもらってて、この号では「ダウンロードカルチャーの未来と課題」というテーマで坂本龍一氏へインタビューする記事を担当しました。約1時間の電話インタビューでしたが非常に内容の濃いもので、あれでも3分の1くらいに削ってるのがちょっと残念だったり。ま、冗長過ぎるインタビューも、読者的には読みづらいからある程度の分量に収める必要はあるんでしょうが。

90年代半ばからネットと音楽の融合ということに対して積極的にコミットしてきた教授だけあり、非常に興味深い内容のインタビューになりました。音ハメの読者の人は楽しめるインタビューになっていると思いますのでぜひご一読を!

| 音楽配信 | この記事のURI | Posted at 23時31分 |

2005年06月22日(水)

hotwiredに韓国の音楽業界を取材した記事を書きました&著作権侵害云々の話

ブロードバンド先進国・韓国の音楽産業事情(hotwired)

詳細は上記リンク先を読んでくださいという感じで。

韓国は確かに著作権的にはかなりめちゃくちゃな国ですが、ここ数年のキャリア側、コンテンツクリエイター側、消費者側の激しいせめぎ合いの結果、ようやくビジネスとしてまともな方向に向かい始めたという感じみたい。上の記事ではBugsはまだ無料で頑張ってると書いてるけど、著作権料の支払いがきつくて、今後は完全有料化せざるを得ないだろうという話も最近韓国事情に詳しい人から聞きました。

取材で印象的だったのは、韓国の音楽業界ってこんだけめちゃくちゃな状況なのに、意外と中で業務に携わってる人はポジティブってこと。日本以上にCD売り上げは落ち込んでるのに、いろいろ新しいアイデアを仕掛けていこうと思ってるし、そういう新しいアイデアに対して日本みたいに規制が先に立つことがないから、その中からcyworldみたいに大化けするビジネスが出てくる(まぁcyworldは純粋な音楽ビジネスではないけどね)。

あまりにも極端だから、それをそのまま日本に持ってくることはできないとは思うんだけど、参考にすべき点はたくさんあると素朴に思ったよ。なんかほら、日本の音楽業界人は悲観的で、売上落ちてる原因を自分たち以外に求めようとしたり、オンライン化の波がすぐそこまで来ているのは肌で感じてるけど、先がどうなるかまったく読めないからできるだけそういうオンライン化の波をゆっくりさせようとしている人が多いじゃん。本来がクリエイティブな業種なのに必要以上にサラリーマン的価値観が横行し過ぎてしまったという結果、そうなってる。これは完全に音楽バブルがいけないんだけど。もちろん、音楽は大きな「産業」になったからサラリーマン的価値観も重要なんだけど、それが多数派になっちゃたらなかなか面白いものは生まれてこないよね。

さて、どうすりゃいいんでしょうか。

で、タイミング的にこの記事を踏まえた上で今ネットをにぎわせている「著作権をカジュアルに侵害するサイトとかパクリ問題とかそれの遵法意識」とか、そのあたりの議論を見ていくと思考が広がっていくのではないかと。
「企業ならアウト、庶民様なら OK」の身勝手さ(趣味のWebデザイン)
知財にたかるパクリ違法サイト(備忘録ことのはインフォーマル)
翻訳権とブログ(finalventの日記)
著作権とパクリと遵法と企業と個人のお話(おれはおまえのパパじゃない )
相手の発言を、自分の主張している意見に当てはめるために歪んで解釈(ARTIFACT@ハテナ系)

俺はシンプルなスタンスで「著作権は大事だけどガチガチに規制したり、当事者でないヤツが必要以上に騒ぎ立てる人たちが主流派になると、文化的におもしろいものを生み出さないだろう」って感じ(その意味でテラヤマアニさんの文章にはとても共感した)。上の韓国の記事で「日本の音楽業界が韓国から学ぶべきことが多いんじゃないか」って書いてるのもそういう部分がベースにある。

こちらのはてなダイヤリーで、

主宰の津田さんに直接聞いたことはないが「ネットラジオを、違法でなくても面白いことができる、良い音楽が流せる、しっかりとしたメディアとして確立させる」という意図があるのではないだろうか、と勝手に感じている。

という指摘があるが、これは半分正解で半分間違い。違法なネットラジオも、合法なネットラジオも混在してていいし、それが健全な状況だと思う。ただ、今違法でおもしろいネットラジオ作っている人たちが合法で大手を振ってさらにおもしろいものを作れるようになればよりベターかなとも思う。

違法ということで話をすると、ビジネスに深刻な影響が出ない範囲の「海賊行為」であれば、俺は全然存在していいと思っている。より正確に言えば、著作権者が本来取得できた利益をかすめ取るようなことを第一の目的として海賊行為は、きちんとしかるべき機関が取り締まればいいと思うが、その文化の振興に深くコミットする海賊行為というものも世の中にはたくさん存在するわけで、そういうものの扱いはグレーのまま放置しておけばいいんじゃないの、という話。

例えば自宅で行われるCDリッピング→iPodへのコピーなんてのはカジュアルな海賊行為の典型だろうが、あの文化・スタイルが普及したことで、音楽CDの購入数が増えた人も俺はたくさん知っている。昔JASRACに取材したとき、いみじくもJASRACの中の人はパソコンのリッピングやCD-Rが普及したことを「家の中に海賊盤製造工場があるようなもの」と表現したが、じゃあこれを全部違法行為にして、音楽は買った音楽CD1枚でしか楽しめないなんてことになったら、それこそ音楽文化は明らかに衰退するだろう。もっと言ってしまえば、そういう海賊行為が登場しないような文化は、そもそも「文化」として魅力を失っているのではないか。音楽だけで話をすれば、まだ海賊行為が生まれるくらい人々のニーズがあるということだし、あとは結局そのニーズをどうお金に変えていくべきなのか、というビジネスの在り方の話に集約されるのだと思う。どっちかというと、文化論より俺はそのビジネス論の話がしたいのだ。だから上の韓国の記事も書いた。

だから、こうやって俺的アルファブロガー(笑)の人たちが、みんなにこの問題を考えさせてくれる重要な問題提起をしてくれたことは大変素晴らしいことだと思う。意見はいろいろあっていいよね。そういう多様な意見に触れて、自分がどんなことを考えられるか。ここが一番重要だし、何か思ったことがある人はみんなぜひブログでパブリッシュすればいいと思う。

| 音楽業界全般 | この記事のURI | Posted at 15時28分 |

モーリー・ロバートソンさんのネットラジオで取材を受けました

モーリー映画を作る: ポッドキャスト「i-モーリー」を配信

話してる内容はいつものようなこと。ネットラジオとか音楽著作権とか。超長い(90分くらいある)ので、お暇な人だけどうぞ。

| ネットラジオ | この記事のURI | Posted at 15時00分 |

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