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  • 音楽配信メモの更新は終了しました(2002.1.11〜2014.8.23)。

ナタリーってこうなってたのか 表紙

ナタリーってこうなってたのか

大山卓也 著 / 双葉社

ISBN:978-4575307009 / 版型:18.2×12×1.2cm
ページ数:184ページ / 定価:1080円(税込)

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2005年09月06日(火)

明日9月7日(水) 円盤@高円寺で烏賀陽弘道さんとトークショーやります

円盤|イベントスケジュール
烏賀陽弘道×津田大介@円盤9/7(水)“Jポップとは何か?”(Bee's Blog)
詳細はこちら。午後7時開場、午後7時半開演の予定です。

こちらで紹介した名著Jポップとは何か―巨大化する音楽産業の著者烏賀陽弘道さんとトークショーを行います。一応僕が「Jポップとは何か」を読んで感じたことを中心に烏賀陽さんに質問してそこから議論を進めていくみたいなことを考えていますが、実際は、今の日本の音楽業界が抱えているさまざまな問題を音楽業界人ではない「門外漢」の二人が語るという感じのトークになるとは思います。お時間ある人はぜひ来てください。円盤は狭いので終わったあといろいろお話とかもできるんじゃないかと思います。

| お知らせ | この記事のURI | Posted at 13時33分 |

圧縮方式が違うと市場の棲み分けが起きる?

ソニーME:iチューンズに楽曲提供へ(MSN-Mainichi INTERACTIVE)
この記事の中で一番ポイントとなるのは以下の部分。

モーラとは「楽曲ファイルの圧縮方法が違うため、競合しない」と説明している

誰に対しての「説明」なのかこの記事だといまいちよく分からないんだけど、記者に対してもアーティストに対してもそうしているのかな。

問題の「圧縮方式が違うと市場が棲み分けされる」ということに関してだが、これは言い訳でもなんでもなくて、認識としては間違っていないと思う。Moraの7月のダウンロード数は45万。iTMS-Jが始まった8月でも50万と伸びている。今年に入ってからちょっとずつ伸びてきたペースをそのまま維持したとも言えるわけで、数字だけ見れば、従来のMoraユーザーがiTMSに移行しなかったと言ってもいいだろう。まだ1月しか経ってはいないけど、とりあえずiTMSはMoraを「食わなかった」わけだ。もちろん正確には移行したユーザーもいたのだろうが、iTMS開始で音楽配信が一般紙やテレビのニュースの注目を集めることで、音楽配信サービスそのものに対する裾野が広がり、店頭でiPodよりウォークマンスティックを店員に勧められて買った人が新たにMoraを利用するようになり、ユーザー数を押し上げた部分もあるのではないか。プラスマイナス両面あって最終的にプラス5万という数字になったということなんじゃないかな。

まだ発表されていないがiTMS-Jの8月のダウンロード数は恐らく800〜1000万曲前後だろう。これは従来のATRAC3中心の音楽配信市場を維持(成長)したまま、その市場の中に新たなチャネルができたということだ。SME的には、iTMS開始でMoraの販売数が大幅に落ち込んだのであればまた違った展開もあったのかもしれないが、iTMSとは別の部分でどうやらMoraも成長していけそうだということがわかったのでiTMSにも提供するという決断になったのかもしれない。

レーベルゲートがここにきて伸ばしているのは春先のウォークマンスティックのプチヒットが大きく影響している。ソニーは新たなウォークマンも今月には投入すると言われているし、その出来次第ではまだまだ伸びる余地もあるだろう。iTMS有利であることに違いはないが(SMEが参加することで体制としては盤石に近くなるはずだ)、それでもMora・ATRAC3自体にもまだまだ可能性があるんじゃないか。そんな感じになってきた。今後は音楽配信や携帯デジタル音楽プレーヤーにどういう付加価値を付けるかっていうサービス競争になるのかもしれない。

| 音楽配信 | この記事のURI | Posted at 13時10分 |

2005年09月05日(月)

SMEがiTunes Music Storeに楽曲提供の方針を固める

ソニー、ネット音楽配信でアップルに楽曲提供(YOMIURI ONLINE)

これは読売のスクープ? SMEがiTMSに楽曲提供するかどうかに関してはまさにそのテーマで今売りのMac People誌の連載記事で書いた。関係する部分を抜粋すると……

音楽業界内のシェアという意味では、やはりSMEの不参加が目立つ。アップルとSMEが水面下で交渉をしていることは周知の事実だが、iTMS−Jに参加するということは、SMEが楽曲価格の決定権を事実上放棄する(150円か200円に固定されるため)ということだ。権利ビジネスに最も敏感なSMEが参加しない大きな理由はこの価格決定権にあり、それは8月9日付の日本経済新聞に掲載された、SMEのコーポレート・エグゼクティブである秦幸雄氏の「価格決定権は譲れない」という発言が示している。

しかし、SMEの不参加も時間が解決する問題だろう。アップルの発表によれば、iTMS−Jは開始からわずか4日間で100万曲ダウンロードを達成した。一方、国内最大のMoraは1カ月で45万曲ダウンロード程度。iTMS−Jは、Moraの2カ月ぶん以上の楽曲数をこの4日間で販売したことになる。アップルによれば1カ月1000万曲ダウンロードも視野に入っているとのこと。仮にiTMS−Jがこの1カ月で1000万曲ダウンロードの偉業を成し遂げたとしたら、SMEの牙城であるMoraの約20倍にあたる市場が形成されたとも考えられる。そんな「オイシイ」市場にSMEが参入しない理由はない。

実は昨年11月、auが「着うたフル」のサービスを開始した当初も、SMEは楽曲を提供しなかった。ところが着うたフルが好調と見るや、不参加の方針を翻し、現在は420円という高価格で参入している。SME的には、iTMS−Jには価格決定権がないというデメリットがあるものの、楽曲を提供することで得られる利益も大きい。着うたフルの「前例」から予想すると、iTMS−Jの様子を数カ月見て、「いける」と判断したならば参入してくるのではないだろうか。無論、SME以外のレコード会社もiTMS−Jが音楽配信のデファクトスタンダードとして定着するなら、楽曲を提供することにやぶさかではないだろう。

※一部改変転載。全文読みたい方はMac People買ってください。

記事はこんな感じ。このスクープが事実だとしたら予想が当たったという意味でも、音楽配信に与える好影響という意味でもうれしい。ただ、書き方が「年内にも配信用の楽曲を提供する方針を明らかにした」と、ソース元をぼかしているので恐らく近しい人間から漏れてきた情報を記事にしてるんだろうね。流れとしてはこの記事を見たほかのメディアが今日の午前中からSMEに取材電話→SMEが「報道は事実と異なる。交渉していることは確かだが、まだ合意していないし、出す方針を固めたわけではない」みたいなコメントを出す→11月〜12月にSMEが「音楽配信サービス市場の盛り上がりを受け、できるだけ多くのリスナーに音楽を届けるというレコード会社の指命としてiTMSに楽曲を提供することを決断しました」みたいなリリースを出す、こんな流れじゃないだろうか。12月はORICON STYLEへのATRAC3形式の楽曲提供を開始する時期だったはずだから、それと合わせてくる可能性もあるね。

SMEが提供し始めたらほかのレコード会社も堰を切ったように参入してくるだろう。本当の意味でのサービス競争がこれで始まってくれるなら一ユーザーとしては諸手を挙げて歓迎しますよ。

ちなみに意外と知られていないことだが、今は邦楽と比べて洋楽カタログが「充実している」と言われているiTMS-Jだが、実は4大メジャーであるSonyBMGの楽曲は日本では配信していない(他の国は配信しているが)。だから、今買おうと思ってもiTMS-JでAvril LavigneもFiona AppleもJeff BeckもBeyonceも買えないのだ(まぁ楽曲が買えないのは単にアップロードが追いついてないだけという可能性もあるが、米iTMSで買えるSonyBMGの音源はiTMS-Jでは今のところ見当たらない。単に俺の探し方が悪いだけかもしれないのであったら教えてください)。俺は最初iTMS-Jは米iTMSで4大メジャーに許諾取っているからそれをそのままiTMS-Jにも適用する感じで「100万曲」ってぶちあげたのかと思ってたのだが、いろいろな話を聞く限り、どうやら日本での洋楽配信も日本支社を通してやっているようだ。んで、SMEはSonyBMGの楽曲許諾をしていないってことがそういう洋楽カタログの不均衡につながっているのだろう。SMEがiTMSに参入することでそのあたりも是正される可能性はあるよね。洋楽ファンは注目しておくべし。

(追記)
アップルに楽曲提供へ ソニー系レコード会社(Web東奥)
共同通信も配信してるのね。
敵に“音楽”ソニーがアップルに提供、戦略つまずき(ZAKZAK)
ZAKZAKも。

AV Watchによれば予想したとおりSMEは「楽曲提供方法の拡大は以前から計画しており、iTMSとも話し合いを行なっている。だが、現在はまだ条件について交渉・検討中の段階で、特に大きな進展があったわけではない。年内など、具体的なサービス開始時期も決まっていない」とコメント。結局SMEも出すか出さないかという選択で言えば、長期的に見たときに出さざるを得ないんだろうけど、今はまだ有利な交渉を進められる時期でもあるし(何より今のヒットメーカーをたくさん抱えているという強みがあり、CDビジネスだけで十分黒字を出している。東芝EMIのように「焦る」必要がないんだよね)、提供するにあたってできるだけ有利な条件を引きだそうということなんだろうね。あとはそういう交渉をサービス上に出てこない「裏」で行うのか、サービス面にも反映される「表」で行うのかってことでもあるんだろうけど。

| 音楽配信 | この記事のURI | Posted at 06時25分 |

2005年08月24日(水)

今サイトにアクセスするとなんか変な認証画面出る場合がありますが

先週末のiTMS 50円祭でいくつかの個人ニュースサイトからアクセスが集中して、それ以降CGIの呼び出しがあるとエラーで認証画面が出るようになってしまいました。正直、更新もままならない状況です。

今使ってるレンタルサーバーはさくらインターネットなんだけど、この状況に対処してもらおうと思って、8月19日から4通くらいメール出してるんだけど、一切サポートから返事がない(「担当者から連絡させます」という定型メールが来ただけ)。まぁPHP使ったブログツールだから、負荷が大きいってのはわかるんだけど、それにしてももう今アクセスは落ち着いてて一日せいぜい5000PVのサイトがなんでまかなえないのかって話だよね。月125円のプランならともかく、一応レンタルサーバーの中では一番高い月1500円のプラン使ってるのになー。

状況が改善されないようならレンタルサーバー乗り換えることも考えてますが、そういう移行の手間をかけられるかどうかがかなり微妙で……。つーか何でもいいからサポートは早く返事寄こせって話ですよね。

(追記)
ようやく制限解除されたみたい。制限かけますよっていうメールを19日に送信したらしいんだけど、メール送信データベースの不具合でこっちにメールが届いてなかったようで。

んーせっかくだから専用サーバでも借りて、いろいろ考えているプロジェクトをやっていきたいと思ってるのですが、誰かLinuxのサーバ構築とか詳しい音楽好きの方で「ボランティアで協力してやってもいいよ」という人がいましたらご連絡頂けるととてもありがたいです。

| お知らせ | この記事のURI | Posted at 00時11分 |

2005年08月23日(火)

テレビとタイアップと音楽著作権と

テレビが独占する音楽著作権利益の実態(1)

作曲家・JASRAC評議員で、音楽学校アムバックス代表の穂口雄右氏が今のテレビ主体の著作権料ザル分配システムについて苦言。こういう発言が業界の中から出てきたってことは非常に意味のあることだと思う。

テレビ朝日ミュージックのいろいろな噂ってのは業界の人にちょっとでも聞けばたくさん話してくれるだろうけど、一番有名なのは「ミュージックステーション」に出演する場合、音楽出版権をテレビ朝日ミュージックに預けるのとバーターっていうことだろうね。たまーにあまり知名度のないミュージシャンがミュージックステーション出ることあるけど、そういう場合JASRACのデータベースで、そのアーティストが出演したときに歌った曲を調べてみるといいよ。かなりの確率で出版権がテレビ朝日ミュージックだから。例えば最近だったら8月12日に出演した清木場俊介。ここで彼は「さよなら愛しい人よ…」を歌っているが、この曲は出版をテレビ朝日ミュージックが持っている。8月5日に出演したサスケなんかもJASRACで調べる限り、全部の曲がテレ朝ミュージックだね。もちろん、全部が全部テレビ朝日ミュージックに出版預けなきゃ出られないというわけではない(大物にそういう強制をできるわけもないしね)けど、こういう「取引」ってのは実際問題今のテレビを中心とした「J-POP産業」の現場では普通に行われている。

こういうのを嫌う音楽ファンは多いだろうし、実際癒着と言えば癒着だろうけど、音楽にさほど思い入れがないクールな視点で考えれば、強力な「音楽メディア」を持っているテレビ朝日がその旨味を最大限活かしただけとも言えるわけで、「ビジネス」的には別に間違いではないんだよね。まぁ「文化」を育てるという観点で見れば、この状況は「終わってる」けどな。

昨年発刊した音殺で、高橋健太郎さんにインタビューしているんだけど、その中で高橋氏は「米国は放送局が音楽出版社を持つことは禁止されているが、日本はOK。だからテレビ局系の音楽出版社や芸能事務所に出版権を渡してタイアップを取ってようやくヒット曲を出せるという状況になってしまった」と述べている。タイアップすりゃまぁそれなりに売れることは見込めるんだから、その出版権を要求して右から左に流すだけでガッポガッポ銭が入ってくるんだからホントいい商売ですよ。穂口雄右氏が上のコラムで書いていることもそういうことを言っているんだと思う。

JASRACが今のままでいいわけないのは当然として、問題はJASRACだけでなく、「音楽業界の分配ルールをどうやって構造改革していくべきなのか」って話なんだよね。iTMSやmF247の登場は配信におけるルールに関してそろそろ考えなおさなきゃいけないよねっていう良い契機になると思うし、今この改革をやらないとホントに音楽は「文化産業」としては落ちていくばっかりなんじゃないかな。そういう危機感を業界内部の人はもっと持った方がいいんだろうけど、自浄努力にどれだけ期待できるのかって話もあるしねぇ……。

| 音楽業界全般 | この記事のURI | Posted at 23時15分 |

iTMSのアルバム50円祭がasahi.com記事に

激安?ミス?アルバムが50円 アップルの音楽配信(asahi.com)
コメント求められたのでコメントしてます。

個人的に気になったのは

東芝EMIは「そうしたことがあったという風評は認識しているが、当方は卸元であり、価格は販売サイトに任せている」としている。

というところ。日本の既存の音楽配信サービスの場合、基本的に販売価格は「レーベルが決める」ということが常識だったわけだが、iTMSは初めて150円か200円かという2つの選択肢の中から決めなければならなくなった。ただ、iTMS-Jのアルバム価格は米iTMSより非常に多様性があり(米iTMSは恐らく7〜8割くらいは1アルバム9.99ドルで統一されている)、その値付けに関してはレーベルに決定権があるはずだ。あくまで選択肢が狭まっただけで、ゆるやかな価格決定権はレーベル側にあるわけだろうから、その意味で考えると、上の東芝EMIの発言は「いくらで売ろうがアップルの勝手だよ」という意味ではなく、「そっちが50円で売ろうと、きちんと売れた分×卸値(1000円前後か?)の代金は頂きますよ」という意味で考えた方が妥当なんじゃないかと思う。

| 音楽配信 | この記事のURI | Posted at 21時32分 |

2005年08月20日(土)

「アマゾる」プレゼント応募状況

Amazonの売り上げランキングも微妙な推移を続けているアマゾるですが、プレゼントの応募状況の中間報告を。応募が少ないのでかなり当選率高くなりそうです。

●Aコース iPod shuffle 1名様 現在応募2名 当選率50%
●Bコース iTMS5000円券 2名様 現在応募2名 当選率100%
●Cコース iPAQ     1名様 現在応募0名 当選率100%
●Dコース SDオーディオ 1名様 現在応募1名 当選率100%
●Eコース CDセット   1名様 現在応募4名 当選率25%
●Fコース ゲームセット 1名様 現在応募0名 当選率100%
●Gコース 新品電話機  1名様 現在応募2名 当選率50%
●Hコース MTV1000    1名様 現在応募1名 当選率100%

Eコースがこんな人気高いと思わなかった。やっぱりみんな音楽好きなんですなー。応募期間はあと10日あまり。超当選率高い懸賞だと思うので皆さんふるってご参加ください。

| お知らせ | この記事のURI | Posted at 05時55分 |

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