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  • 音楽配信メモの更新は終了しました(2002.1.11〜2014.8.23)。

ナタリーってこうなってたのか 表紙

ナタリーってこうなってたのか

大山卓也 著 / 双葉社

ISBN:978-4575307009 / 版型:18.2×12×1.2cm
ページ数:184ページ / 定価:1080円(税込)

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2006年06月01日(木)

ネットラジオについての記事をYOMIURI PCに書きました

インターネットラジオ局、復活の兆し――人気Jポップの無料配信が後押し?(YOMIURI ONLINE)

リアルミュージックとかヤフーサウンドステーションについて触れてます。リアルの方はきちんと別記事で触れなきゃなーとは思ってます。

| ネットラジオ | この記事のURI | Posted at 13時58分 |

新刊『仕事で差がつくすごいグーグル術』が本日発売されました

実は僕自身としては初めての新書になる新刊『仕事で差がつくすごいグーグル術』が本日発売されました。今日から書店の店頭に並ぶ予定です。

仕事で差がつくすごいグーグル術仕事で差がつくすごいグーグル術
津田 大介


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以前書いた検索術の単行本『ググる』をもうちょっとビジネス寄りに特化して、ネタ自体をもうちょっと盛りだくさんにした本ですね。で、ググるより500円くらい安くてカラーリング的にも読みやすいので(笑)、検索に困っている方はぜひご購入いただけるとありがたいです。

以下目次です。

●第1章 仕事の必修科目「検索」のキホンから教えます
なぜ検索を活用すると仕事がうまくいくのか?
基本的な検索の仕組みを覚えよう─@AND検索
基本的な検索の仕組みを覚えよう─AOR検索
基本的な検索の仕組みを覚えよう─BNOT検索
基本的な検索の仕組みを覚えよう─Cフレーズ検索
4つの検索方法を組み合わせて具体的な事例を検索する
コラム グーグルとYahoo!の違いは?

●第2章 “質の高い情報”が手に入る検索の極意
「表示設定」を自分用に最適化して検索効率をアップ!
公式サイトに一発でアクセスできる「I'm Feeling Lucky」
読めなくなっているサイトも「キャッシュ」機能で復活!
「イメージ検索」で画像だけを効率よく、大量に探せる
登録された質の高いサイトを探せる「ディレクトリ検索」
ニュースグループの情報を探せる「グループ検索」
新聞社などの最新ニュース記事を探せる「ニュース検索」
複数の表記がある用語を区別する「プラス検索」
慣用句や歌詞の忘れた部分を探せる「ワイルドカード検索」
特定の言語に絞って検索する「言語指定検索」
ある事柄に関する最新情報だけを検索する
特定の時期を指定してニュース記事を検索する
特定のサイト内だけに限定して検索する
日本語で発信されている海外の情報に限定して検索する
あるサイトにどんなサイトがリンクしているのかを調べる
あるサイトと関連性の深いサイトだけを検索する
検索語の候補を表示してくれる「Googleサジェスト」
さまざまな条件を簡単に指定できる「検索オプション」
コラム グーグルの歴史

●第3章 仕事効率が10倍上がるとっておきの裏ワザ
外出先でも携帯電話でかしこくグーグルを活用する
いろいろな計算ができる便利な計算機として利用する
各国の通貨換算ができる便利な計算機として利用する
英和・和英辞書機能で単語の意味を調べる
英語のウェブページを一発で日本語に翻訳する
日本語で書かれた文章をグーグルに英訳してもらう
外出する際に便利な路線検索情報を調べる
気になる企業情報や株価をリアルタイムで調べる
検索した結果をあらかじめ携帯電話に送っておく
地図情報を調べておいて外出や出張をスムーズに
特定の地域にどのくらい同業種の店があるかを調べる
ヤマト運輸の荷物の配達状況がすぐにわかる
「Google Video」で検索してさまざまな動画を楽しむ
無料で使える大容量のメールアドレスを取得する
「パーソナライズド検索」で自分専用にカスタマイズ
コラム 「グーグル八分」ってなに?

●第4章 “最適な検索語”で欲しい情報を一発検索!
言葉の意味を調べるには「とは」をつけ足す
値段の相場を調べるときには「が相場」をつける
ある単語の別の名称は「を○○」をつけて調べる
人物名・社名と「らしい」で取引先などの評判を調べる
人物名+「生まれ」と入力してプロフィールを調べる
人物名に「は」をつけてその人のエピソードを調べる
人物名に「とともに」をつけてパートナーや参謀を調べる
地名+「には」「では」でスポット情報などを調べる
食材に「といえば」をつけてその名産地を調べる
略語に「は」「の略」をつけて正式名称を調べる
難読漢字+「は」「と読む」をつけて読みを調べる
コラム SEOって何?

●第5章 さまざまな場面で役に立つ検索の凄ワザ
会社や商品・サービスの「ナマの声」を調べる
ある企業の株関連情報だけをさまざまな角度から調べる
自分の仕事に関連する公的文書を見つける
自分の仕事に関連するマーケティング情報を調べる
自分の仕事に関連する学術論文に絞って検索する
仕事に使えるプレゼン資料や表組のテンプレートを探す
ビジネス文書などに使える上質な「文例」を探す
パソコンに起きたトラブルの原因を自分の力で調べる
気になるニュースだけを自動的に収集させる
「アラート機能」をフル活用して最新情報をいち早くキャッチ
マーケティング情報源として「サジェスト機能」を利用する
検索語句のランキングは有益なマーケティング情報
ネット通販サイトを検索してどこよりも安い商品を探す
通販サイトを除外して資料的な情報だけを検索する
プロジェクトの予定共有にグーグルの機能を活用する
テーマ専門検索エンジンで精度の高い情報を調べる
英英辞書として利用してビジネス英語を調べる
2ちゃんねる型の掲示板でのユーザーの本音を調べる
海外在住者が発信している日本語の情報を調べる
有名人が発言した内容をカンタンに探し出す
外出先の目的地周辺の地図を携帯電話を使って見る
携帯電話で着信したあやしい電話番号を調べる
携帯電話やIP電話のキャリアを調べれば通話料金を節約できる
Amazonで見つからない書籍もグーグルなら見つけられる
専門的な情報についてのわかりやすい解説を見つける
検索機能がないサイトでも検索できてしまう裏ワザ
自分のパソコンにあやしげなスパイウエアがないか調べる
雑誌記事の見出しを検索して入手可能な雑誌を探す
海外通販サイトを横断検索して価格動向を調べる
コラム Googleローカルの開発者は日本人?

●第6章 グーグルをフル活用するための便利ソフト
思いついた時に検索できる「Googleツールバー」
パソコン内の文書を素早く検索できる「Googleデスクトップ」
「Picasa」でパソコン内の画像をカンタンに検索
「Google Earth」で航空写真を見ながら世界旅行
コラム グーグルのデータでWebアクセスが高速になる!?

付録 グーグル特殊構文集

こんな感じです。仕事で検索がうまくできなくて悩んでいるという方から、会社の同僚の教えて君がうざいと思っている人まで、いろいろな人に役立つと思いますのでご購入よろしくお願いします!

| お知らせ | この記事のURI | Posted at 04時56分 |

「放送と通信の融合」は結局骨抜きになりそうな感じで

文化庁,IPマルチキャストは地デジの再送信のみ有線放送と扱う(ITpro)
IP放送の著作権処理、CATV並みに…文化審小委(YOMIURI ONLINE)
IP放送を「有線放送」扱いに 権利処理を簡略化(Sankei Web)
有線同様に許諾簡素化へ(神戸新聞Web News)
IP放送 番組多様化に道(YOMIURI ONLINE)
放送・通信「融合」へ一歩 文化審議会報告案(asahi.com)

このあたりの話題。2月の時点でこういう記事を書いたわけだけど、まぁ予定調和というか見事に骨抜きな感じになりましたな。2月にこの方針が出た時点でiTMSや日本の動画配信サービスに与える影響をMac People誌の連載(5月号)書いたので、そこから該当部分を抜粋転載しよう。

iPodではなく、iTMS、特に動画販売を巡る法的状況も今年に入って大きく変わろうとしてきている。前述の「知的財産推進計画2005」をまとめた政府の知的財産戦略本部がインターネットを通じたテレビ番組の配信、いわゆる「ネット放送」を通常の「放送」と同じ枠組みにして、著作権手続きの簡素化が必要という提言をまとめたからだ。

なぜ今、ここでこうした著作権法の改革が行われようとしているのか。その背景にはネット放送(動画配信)が許認可事業である「放送」と異なり、現在は「通信」扱いということがある。「放送」であれば、番組を作る際に必要になるBGMや俳優のパブリシティー権、脚本などを自由に利用して、あとからそれを「事後報告」して放送後に使用料を払えばいいのだが、「通信」の場合、個別にそれぞれの著作権者に対して事前に利用許諾申請をしなければならない。USENの「GyaO」のコンテンツにオリジナル制作のものが多いのもこうした事情があるのだ。

だが、ネットにおける動画ストリーミングを「放送」扱いにすることで、著作者に事前許可を求めることなく、さまざまな番組を制作できるようになる。iTMSの動画販売サービスの場合、ストリーミングではなく個別ダウンロードなので、直接この著作権法改正で影響を受けるわけではない。しかし、この改正により急速にネットにおける著作物利用料金のルール作りが進むというところに重要なポイントがあるのだ。実は日本の場合、ネットで動画を販売する際の著作権使用料がまだきちんとした形で決まっていない。決まっていない理由は非常にシンプル。動画の場合、音楽、俳優、声優、脚本といったさまざまな権利者が関わるため、それらの関連団体がそれぞれ「著作権料をこれだけよこせ」と主張するため、なかなか決まらないのだ。

こうした議論は各団体間で'02年頃から継続的に行われていたが、ようやく昨年「暫定合意」ができたばかりという有様。「これではいつまでたっても知財(コンテンツ)ビジネスが進まない」ということで、業を煮やした知財戦略本部がこうした提言をしたのだろう。

つまり、著作権法が変わり、GyaOのような動画配信サービスが「放送」扱いになることで、動画配信における権利処理ルールの整備が期待される、というわけだ。権利処理ルールが整備されることで、日本におけるiTMSの動画コンテンツも増える可能性がある。ただし、音楽や俳優、脚本家などの団体はこうした方針に反対を表明しており、著作権法が本当にこのような形で改正されるかどうかはまだ先行き不透明だ。

こんな感じ。まぁ、2月時点から地デジ移行の難視聴対策として、IPマルチキャスト放送だけでもとりあえず「放送」扱いにする、という感触はあったので、今回提案された報告案は予想の範囲内というか、予定調和以外の何者でもないですな。せめてセットトップボックスへ直接配信するオンデマンド放送とか、放送局が自ら行うオンデマンド配信とかまで「放送」扱いにしたらまた違った展開もあったかなーと思うけど「同時再送信(テレビの放送と同じ時間帯にIPを通じて放送する)」場合のみ、放送扱いにするっていうんじゃ、まぁほとんどのオンデマンド系動画配信の権利処理ルールには影響与えそうもないね。「とりあえず数年は是々非々でやっていきましょうや」とかそんなお茶を濁した感じで行くに違いない。

6月1日付けの読売新聞の社説はこの判断に肯定的だ。

[IP放送]「視聴者の不自由は消えないが」(YOMIURI ONLINE)

いきなり冒頭からふるっている。

「録画しなくても見たい時に見たいテレビ番組を楽しめるようになる」と期待していた向きはガッカリかもしれない。しかし、出演者の権利などを考えれば、妥当な内容ではないか。

「出演者の権利などを考えれば、妥当な内容ではないか」という部分は、「うさんくさいネットのやつらに勝手に僕たちコンテンツクリエイターが心血注いで作ったコンテンツを勝手に許可なく利用されたくないんだよねー」と、社説を書いた人の本音に置き換えて読むと理解が早くなるだろう。

まぁ軽いジャブの冗談はさておき、2段落目から「技術的には、このようなサービスは十分に可能だ。番組の流通促進と制作の活性化を狙い、政府の知的財産戦略本部などが、IP放送の著作権処理を大幅に簡素化するよう求めている」という部分までは、この問題の背景に何が横たわっているのかをコンパクトかつわかりやすく解説しているので、この問題に興味があるけどよくわからないという人は読んでおくことをオススメする。

んで、最後の部分。

しかし、出演者などの権利の強化は世界的な潮流だ。文化庁は、著作権者らの許可を得ずに、過去の番組を自由に呼び出すサービスは、国際条約に違反する恐れがある、と指摘する。

過去の番組は、放送事業者が著作権者らと協議して、適正な使用料を決めるしかない。新たに制作する番組は、IP放送での利用を考慮した契約が増えるはずだ。放送の「特権」を強引に拡大しなくても、放送と通信の融合は進む。

出た! 著作権問題を語る際の伝家の宝刀「グローバルスタンダード(世界的な潮流)」。通信と放送に関しての対応はほんとに各国でバラバラだが、例えば私的録音補償金問題1つとっても、少なくとも欧州は単純に「強化」の方向に向かっているわけではなく、DRMなり配信サービスの整備とバーターで緩める方針に転換している(今後転換する予定)国もあるそうだ。

また、権利者団体も「事後でいいから報酬をもらえればいい」という「報酬請求権」にこだわる団体もあれば、ガチガチの事前許諾を重視する我らが音楽業界(レコード会社)様みたいなところもある。そういうのを全部引っくるめて権利強化がグローバルスタンダードだよというのは乱暴に過ぎるし、もっと言えば、権利者団体は実は権利者(アーティスト/クリエイター)の考えを本当に反映してるのかって問題もあるわけでね。

あと、「過去の番組を自由に呼び出すサービスは〜」の部分だが、過去のアーカイブの権利処理については別枠の議論にすべきだと俺は思う。実際問題、ほとんど俺は過去のテレビ番組のアーカイブ化については半分以上諦めているところがあるのだが(それほどまでに権利処理は複雑化しているし、中にはいわゆる芸能界的システムや、ブラックな背景があったりすることで配信できないものもある)、少なくとも今後配信する番組についてはきちんとルールを決めて「放送」の簡素化された権利処理で行えばいいわけで(もっとも、現状の放送の権利処理がベストな方法であるとは俺も思っていない。特にデジタル化時代を迎える今だからこそ、取り漏らしのないザル徴収でないシステムを構築すべきだろう。テレビ局はムダ金たくさんあるんだしさ)、その問題についてはそれこそ本当の意味での「国際的な潮流」に合わせて、日本的なやり方で決めていけばいいんじゃねーの? と思う。

しかし、本質的な話をしてしまえば、本当にこの予定調和的結論でいいの? という部分もある。消費者の感覚からすれば、好きな時間帯に好きなコンテンツを見られるというところがネットの動画配信の良いところなわけで、YouTubeやGyaOの例を出すまでもなく、それはもはや「当たり前」の感覚だ。こうした「ネットの良さ」に背を向けて限定的にしか権利処理を楽にしないのではいつまでたってもオンデマンド配信におもしろい「合法」コンテンツが登場しないわけでね。

結局のところ、「放送と通信の融合」の議論でもっとも置き去りにされているのは消費者であり、利用者の視点なんだよね。今は多くの人がHDD/DVDレコーダー使って好きな時間帯にCMカットして楽しんでいるわけで、これも1つの「オンデマンド」だ。もはやライブで見ることに意味があるコンテンツなんてそれこそニュース番組と生のスポーツとめざにゅ〜に出ている杉崎美香様の癒される笑顔ぐらいじゃないだろうか。

そういう視点とか議論とか、まともな利用者感覚持っている人がこういう議論に参加しなけりゃ、結局骨抜きの著作権法改正にしかならないし、いつまで経っても「合法」的な動画配信は普及しないんじゃないの? ま、YouTubeが潰れなきゃそれでいいって話もあるけどさ。

| 著作権 | この記事のURI | Posted at 04時07分 |

2006年05月26日(金)

音楽配信の昔と未来について語ったインタビューが収録された書籍が発売されました

名前が直球勝負の「ダウンロード・ミュージック・ガイド」という書籍が発売されました。もう書店には並んでいるはずです。

僕は「デジタル音楽配信の昨日・今日・明日」というタイトルのインタビュー記事で音楽配信の過去と未来について思うところを適当に述べました。割といいこと言ったと思うので興味のある人はぜひ! 内容的にもバラエティあふれる感じでパソコンで音楽楽しんでる人は楽しく読めると思いますよ。

ダウンロード・ミュージック・ガイド―世界の”使える”音楽配信サイト完全カタログ    アスペクトムックダウンロード・ミュージック・ガイド―世界の”使える”音楽配信サイト完全カタログ アスペクトムック
アスペクト 編


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| お知らせ | この記事のURI | Posted at 05時15分 |

俺と女子中学生とKRAFTWERKと

昨日所用で実家に帰ったら14歳の女子中学生(3年生)のAちゃんがいた。彼女はうちの実家の母親(母は実家とカルチャーセンターで習字の先生をしています)の習字の生徒さんで稽古終了後雑談をしていたのだ。

彼女は音楽が好きらしく、それを知った俺の母親が音殺を彼女に貸してあげたらとても興味深く読んでくれたそうだ。

で、話をよく聞いてみると音殺を読んだ流れで、現在は音ハメも読んでくれているらしい(見てる?)。すげげ! と思って「音楽とか何聞いてるの?」と聞いたら、間髪入れずに「KRAFTWERKが一番好きです!(^ー^)」と返ってきて椅子落ちですよ。まぁ床の間の畳の上だったのですが。

「テクノ好きなんだ? じゃあUNDERWORLDとかも?」と聞いてみたら「UNDERWORLDも好きです! KRAFTWERKとUNDERWORLDとμ-ziqとAphex Twinが大好き!」という回答が。

音ハメ愛読(←ここポイントね)してKRAFTWERKとUNDERWORLDとμ-ziqをこよなく愛する女子中学生かぁ。ピクシーズより凄いんじゃない、これ!?

もうそこから先はインタビューモードですよ。

俺「そういうのが好きだと、クラスの女子とかと音楽の趣味合わないんじゃない?」

Aちゃん「合いませんねー。みんなジャニーズとかそんなのばっかしか聴いてない」

俺「KRAFTWERKは俺も好きだよ。一昨年SHIBUYA-AXに来たとき見に行った」

Aちゃん「ホントですか! うらやましー!!」

これなんてデジャブ?(KNDV) 記憶の糸をたどると、数カ月前、ある人の家にお邪魔したときに娘さん(現在小6)がKRAFTWERK好きで「一昨年のSHIBUYA-AXに行ったよ」という話をしたら、そのときも本気でうらやましがられたのだ(ちなみに彼女はビーチ・ボーイズも大好きらしい)。世界広しといえど、わずか半年の間にSHIBUYA-AXにKRAFTWERKを見に行ったことを14歳と11歳の女子にうらやましがられた経験があるのは俺だけであろう(限定され過ぎ! )。

俺「KRAFTWERKはアルバムどれくらい持ってるの?」

Aちゃん「えーと全部は持ってなくて、4枚くらいです」

俺「じゃあ俺ほとんど持ってるからコ…(以下文化審議会著作権分科会私的録音録画小委員会専門委員としての良識ある発言が並ぶ)」

Aちゃん「やったー」

俺「でも、CD-RとかじゃなくてリッピングしたMP3とかでも大丈夫だよね?」

Aちゃん「あ、大丈夫ですー」

俺「パソコンで音楽とか聴く?」

Aちゃん「iPod持ってます(笑)」


すげー!


俺「CDとかどうやって買ってるの? 中古だよねぇ」

Aちゃん「そうですねぇ。新品は高いですから」

俺「周りの人とかファイル交換ソフトとかで落としたりとかしてるんじゃないの?」

Aちゃん「あーそういう子もいますね。私は中古ですけど、Amazonのマーケットプレイスが最近安いのでそれが多いです」

俺「マーケットプレイス!? クレジットカード持ってないよね?」

Aちゃん「はい。だから親のクレジットカードで買って、その料金分をおこづかいから払っています」


すげー!!!


まぁ冷静に考えれば、そんなの彼らの感覚は物心付いたときからパソコンやIT、ネットワークが身近に存在している以上当たり前であることは想像に難くないのだが(KRAFTWERK好きという趣味はともかく)、実際目の当たりにすると新鮮な驚きがあるね。

月並みな言葉で締めてしまうと、若い人にとって普段の生活とITは俺らが考えている以上に切っても切れない関係になっているのだなぁと思いました。あ、これも東京だけの現象ですかそうですか。

| 小ネタ | この記事のURI | Posted at 04時24分 |

2006年05月18日(木)

アップルとソフトバンクの提携報道についてコメントしました

【短期連載】アップル&ソフトバンク提携の可能性を探る――第1回 iTMS進出が促進する“着うたフル”の値下げ(ASCII24)

これより詳細な分析は今月29日売りのMac Peopleの連載記事で書いています。よろしければお読み下さい。

| ビジネス動向 | この記事のURI | Posted at 05時47分 |

2006年05月16日(火)

アルバイト募集のお知らせ

突然ですがアルバイトを募集します。音楽が好きで明るくて体力のある若者が望ましいです。条件に合う方で興味がある人はぜひ応募してください。

【仕事内容】
・雑用・事務全般
・インターネットを利用したデータ調査活動など

【勤務地】
東京都渋谷区

【勤務時間】
勤務時間:13:00〜19:00(コアタイム・必要に応じて残業あり)

【勤務日】
勤務日:月〜金(平日週5日勤務・土日祝休)

【待遇】
時給1,000円(実績に応じて見直しあり)
交通費支給

【必要スキル】
・パソコン操作ができる(Windows)
・インターネットの基本的な操作が行える
・Excel/Wordの利用経験あればなお可

【応募条件】
・音楽が好きであること
・高卒以上 18歳〜25歳位まで
・東京都近郊在住者

【応募方法】
「td アットマーク xtc.bz」までメールを送ってください。折り返し面接などの日程を返信します。なお、応募多数の場合こちらの都合で締め切ることがありますのでご了承ください。

応募お待ちしております!

| お知らせ | この記事のURI | Posted at 20時51分 |

これマジだったらすごいネタだなぁ

PS3では中古ゲーム・借りたゲームは動かない?(Engadget Japanese)

単純に海賊版防止のための技術だとは思うけど……いやいやまさかまさか……。

| DRM技術 | この記事のURI | Posted at 06時50分 |

BBCが放送した音楽ダウンロードの未来

タクシー運転手がコンピューター専門家と間違われて生放送に出演 → 何となく音楽ダウンロードの未来を語る(X51.ORG)

オモシロス!

何となく音楽ダウンロードの未来を語る。それが音楽配信メモでございます。鵜呑みにしない方がいいよ! メディアリテラシー!

| 小ネタ | この記事のURI | Posted at 05時22分 |

2006年04月24日(月)

『「CD売上回復!」というストーリーを作りたいレコード会社たち』は悪質な印象操作だ について

ということでこちらのはてなダイヤリーの記事は、僕が書いた自作自演記事でした(音ハメだけ見てる方は分からないと思いますが、この週末こんな騒動があったのです)。思ったより即座にアクセスが伸びたので「旬」の内にネタばらしをしておきます。このまま何も説明しないのも不誠実だと思うのでなぜあの記事を書いたのか、背景を説明しておきましょう。


●前提
直接インスパイアされた記事は小寺信良さんが書かれた下記2つの記事です。このエントリーを読む場合、ちょっと長いですがまずこの2つのエントリーを熟読してください。その方がいろいろと考えるものが出てくると思います。

ブログにおける情報の重さ(ITmedia)
情報過多が作り出す「Level1飛空艇」症候群(ITmedia)


●動機と目的
以下の5つです。

「CD売上回復!」というストーリーを作りたいレコード会社たちを書いて、割といろいろなサイトで取り上げてもらって、反応とか見てたんですけど割とみんな好意的というか、納得、その通りみたいな意見がほとんどだったので、それに対して「結構偏った(意図的に偏らせて書いた)記事なのに、否定的な反応がないなー。ちょっとヤバいんじゃね?」と思ったので、カウンターが必要だと思った(その意味では、元々のエントリーを書いた時点ではこうしたちゃぶ台返し的なことをすることは一切想定していない)。

id:fromdusktildawnさんがはてなダイヤリーでやってることが面白そうだったので俺もやりたいと思った。しかしもちろん彼と俺ではたぶん本音をどう混じらせるかのスタンスは違うと思うので、これはあくまできっかけの1つでしかない。

・ウェブ界隈だとよく「メディアリテラシー」だとか「ポジショントーク」だとか、そういうものでよく語られがちですが、そういう言葉使うことで逆に思考停止に陥っちゃう人が散見されるのでそういうものに対して考えるきっかけがあるといいなと思った。

・まったく無名なブログが一切宣伝活動なしに有名になっていくというのは、昔は難しかったが今ははてなブックマークで3〜4人がクリップすればあとは表舞台に立つことができる。そこで注目されている記事に対して違う視点からケンカを売ったら宣伝なしでどれだけの速度で注目されるのか実験したかった。

・音ハメであの文章を書いた際に当然のことながら、いろいろな視点や考え方は自分の中にあって、それは実ははてなのサブアカで書いたことも含まれている。だが、その上であえていろいろなものを省いてわかりやすくしてエントリーとして出しているのだが、その一方でいろいろ分析できる能力や、音楽業界の事情などもある程度わかっているんですよというバランス感覚(笑)を読者の人に提示したかった。


●ブログ名について
この一覧の「このエントリーを含む日記」で拾いやすくするには、ブログ名に力がある方がいいと思いました。そこではてな界隈の人が好きな話題の「メディアリテラシー」を含むタイトルにしました。

otsuneさんがコメント欄で「もしタイトル通りメディアリテラシーの啓蒙という意味で記事を書いたのなら「はぁ? それはメタ視点のギャグですか?」という気もする」と指摘してくださいましたが、まさにその通り。さすがですね。


●作成者のプロフィールについて
「某シンクタンクでコンテンツ系の研究員をやっています」というのは、まぁ当然のことながら完全なネタです。ただ、俺自身は昨年「デジタルコンテンツ白書」の音楽業界の現状分析を一切煽りなしで書いたりもしているので、事実関係の指摘、認識などでそこそこの説得力は持たせることはできるだろうとは思っていました。まぁ、実際には最後無駄な煽りが増えて台無しになっちゃいましたが。

あとはプロフィールを一切記入しないで文章だけ書くよりも、プロフィールで「シンクタンクの研究員」と書くことで「この人の書くことに説得力がある」と思っちゃう人がどれだけいるのか確認するという意味ですね。またはポジショントークと書かれたことの関連性ということを考える、まさに「メディアリテラシー」を読者の人に突きつける意味でも、こういうプロフィールにしてみました。ここのところでもうちょっと早く「ネタ」だと気づいてくれる人がいたら良かったなーと思います。


●書いた内容について
基本的に音楽配信メモで書くことは、いろいろ計算尽くで書かれたものではありますが、7〜8割は俺個人の「本音」と思っていただいて結構です。

はてなの方で書いたことにどこまで本音が混じっているのかということはあえて伏せておきます。ただ、一言言っておくとはてなに書いたことで「津田氏」に対して思ったことはまったくのネタではなく、あそこに書いたことで本音が「ゼロ」ということはありません。そういうものを読者の人がそれぞれ想像していただくことが「メディアリテラシー」につながるのだと思います。

そして、音ハメに書いたこと、はてなに書いたことでこの問題に対する全ての事象をフォローしたわけでもありません。両方から僕の意思で意図的に省かれた「事実」もあります。

書く際に気をつけたのは、俺が普段書いている感じをできるだけ削ることです。otsuneさんに代表されるモヒカンの人たちや、徳保さんの書き方を参考にしたのですが、書いている内に俺自身が持っている天然の煽り体質がどんどん出てきてしまって、最後の方は冷静さを失い、かなり津田大介をDISる内容になってしまいました。その点はちょっと反省しています。

というか書いてる内にDISる方が面白くなってきちゃってさぁ! あいつの書いてること、書いてることは正論だけど書き方が腹立つんだよね(笑) まぁ冗談はさておき、最後まで冷静に突っ込んでいれば良かったのかもしれませんが、結果的に「洗脳合戦」のコントラストがはっきりした方がメディアリテラシーを理解する上では良かったのかもとか思ってます。

(追記)
はてブだとこのエントリに対して「ネタ」というタグがたくさん付けられてますが、これは「ネタ」ではありません。元記事、はてな、そしてこのエントリの3つ、小寺さんの記事2つ、それらプラス一連の記事に対するさまざまな反応全てをひっくるめて「1つのコンテンツ」なのです。ただ、こういうことは何度もやっても意味がないと思うので、「以後二度とこのような狂言はやらない」と宣言しておきます。



●コメント欄に対するお返事
>taroさん
「DRMの水準を緩くすることは当然のことながら違法コピーが増え、音楽CDの販売機会を失うことにつながりかねない」というのは、恐らくまだきちんと答えが出ていない問題です。調査会社などが行う調査結果でもまったく正反対の結果が出たこともありますし、DRMゆるめたことで短期的に見て回復したことが長期的に見ると落ち込んだ原因になった。またはそれとは逆の現象が起きることもあるでしょう。僕個人としては「DRMを必要以上にかけすぎれば消費者は(そのコンテンツに何らかのオルタナティブがある限り)、そうしたコンテンツにそっぽを向いてしまう」という考えはあります。もちろん「必要以上」の水準がどこなのか、というのは議論の余地がたくさん残されており、その議論を僕は今まで以上に進めるべきだと考えてます。

>ACDCさん
おっしゃる通りです。これこそがメディアリテラシーですね。

>jiroさん
僕は「音楽ライター」を「自称」したことは今まで一度もありません。音楽雑誌に書いたことはありますが。そもそもIT出版の世界から来た人間ですし。

「ネットウォッチ系のヲタ」という評価は個人の感覚なので甘んじてお受けしますが、「これまでにも、検証や裏づけなしに書いたエントリーで、何度問題を起こした」という事例が本人的には心当たりがないので、具体例を書いていただけると助かります。具体例書いていただくことでこれを読んだ人のメディアリテラシーも高まるでしょうし。

>otsuneさん
内容的には完全に見透かされていましたね。「後日「この前のはメディアリテラシーの重要性を訴える為の釣り記事でした」とネタバレするつもりでしたらゴメンナサイ」というコメントがなかったら、もうちょっとこのネタ寝かせておいたかもしれません。otsuneさんは「「実は私のこの記事もレッテルを貼っています。blogで書いてある事を鵜呑みにしないで自分で考えましょう」ぐらいのオチが欲しいところ。」とお書きになりましたが、このオチはotsuneさん的には満足行くものだったでしょうか。

>あほかさん
炎上は確かに見ていて楽しいですけど、炎上ばかり見てると冷静にコンテンツを見られる目を失うかもしれませんよ。

> Seymourさん
「メタ的な構造で読者に「考えさせる」ことはギャグでもなんでもなく有効な手段だと思いますが、そういう人に対してはそもそもメディアリテラシーを説く必要がないでしょうね。難しいなあ」というご指摘はとても的確ですね。そういう意味では僕もちょっと諦めている部分ありますし、散々昔からはてなブックマークのコメント一覧を非難していたんですけど、もう最近は「これはこれでアリだ」と肯定的な立場になるようになりました。今回のことは僕にとって意味があるかどうかという価値判断で動いてます。

>ECHIGOYAさん
レコード会社の中にいる人で「iPodが売れて業界が活性化すればその分コピーによる損失が増える」と考えている人は少なくないですよ。また、日本の場合、欧米とは違いCDレンタルの制度もある分、損失ということも考えなければならないでしょう。もちろんCDレンタルは合法的なサービスですが、通常売られているCDと比べて、私的複製前提のレンタル代がCDリッピングで簡便かつ大量に行える現状が90年代後半から生まれてきたときに、果たして現在の「価格」「著作権利用料」で適正なのかという問題は横たわっています。

>inumashさん
コメント、エントリーともにありがとうございます。消費者の考えもコンテンツ側が見る必要がある、というのはまったくもって正しいと思いますが、しかし消費者に対してどこまで譲歩すればいいのか、ということがコンテンツ側にとってなかなかわかりにくい世の中になっているのでは、と僕なんかは思います。このエントリーに対してリンクして付けられている様々なコメントを見て僕はその思いを強くしました。

そして、音楽CDについて下げ止まりが来ているのは客観的な事実として存在しています。日本レコード協会のデータはインディーズは含まれていませんが、昨年はDef Techのアルバムがミリオンを突破しました。もし、そうしたインディーズの数字を含めていれば2005年で切っても数字は「回復」してたかもしれませんね。それに加えて着うた、iTMS以降音楽配信サービスは伸びてますから、全体的な音楽マーケットは拡大しつつある転換期に入ったと僕は思います。が、もちろん音楽ビジネスは多分に水物的要素を含んでいます。これ以上消費者を敵に回すようなことをしたら自滅していく可能性は十分ありますし、ロングテールと直結するコアユーザーの存在を音楽業界がどう見ているかでしょうね。


●付録
僕の考えを多分一番正直に綴ったものは2004年秋に出した拙著『だれが「音楽」を殺すのか?』のあとがきだと思ってます。この本、結局1回増刷しただけで普通の本屋さんだとなかなか買えなくなっているので、とりあえずあとがきだけ転載しておこうと思います。あとがき読んで興味持った方がおられましたらぜひAmazonで買ってください

●『だれが「音楽」を殺すのか?』 あとがき
本書は「音楽配信メモ」という自分のサイトに書いた記事や、雑誌記事の取材で音楽業界関係者に聞いた事実、仲良くなった音楽業界関係者から聞いた裏話、インターネット上から拾ってきた情報など、さまざまなものをミックスして作ったものだ。

偉そうにいろいろなことを書いているが、実はあまり自分の意見にこだわりがあるわけではなかったりする。「現状のCCCDは絶対に認められない」とか「日本でも聴き放題型の音楽配信始めろ」とかそういう譲れない部分以外は、読んでくださった人がどういう感想を持とうが知ったこっちゃないという感じだ。

というのも、この本を発売した主な目的は「音楽業界に対する俺の意見を聞いてくれ!」ということではないからだ。そうではなく、今の音楽業界を取り巻く「論点」がいかに多いかということをあぶり出したかったのだ。そして本書に「価値」があるとするなら、まさにその部分にあると思っている。

2002年1月に「音楽配信メモ」というサイトを開設して3年弱。その間、音楽業界のニュースに対してネットユーザーや音楽ファンがどのような反応をするのか、ずっとウォッチしてきた。その中でいつも気になっていたのが、あまりにも「ある事実や背景を知らずに、脊髄反射的に短絡なコメントをしている人が多い」ということだ。

批判したいヤツはすればいい。だけど、きちんとした知識や事実認識なしに的外れなコメントしても、それは自己満足のガス抜きにしかならないと思う。今の音楽業界のことをクソだと思ってて、その状況を何とか変えたいなら、ニュースの背景にどういう問題が横たわっているのか、きちんと勉強するべきだ。踏まえておくべき事実や認識が多ければ多いほど、音楽業界に関する議論は実りあるものになるはずだ。できるだけ多様な視点、認識を持ち、それを最大限活用して議論すれば、新たなソリューションが生まれるかもしれない。こうした話し合いから何かを産み出していく作業が今の音楽業界には圧倒的に足りないんじゃないかと思う。

本の体裁上、ほぼすべてのコラムで自分がどう考えているかということは書いたつもりだ。しかし、僕の中では反対意見を認めないということは絶対にないし、音楽業界側の言い分もよく理解できるという問題も多い。もちろん、自分の書いたことには責任を取るつもりだが「どっちの意見も正しいよな」と揺れながら書いたものもある。あとがきに至って、大変言い訳臭くて申し訳ないのだが、これが僕の偽らざる本音だ。

CCCD問題1つ取ってみても、消費者、音楽ファンとしての自分はCCCDを許すことはできないけど、一方でクリエイター(著者)としての自分は、こういうもので何らかの制約をかけることも食べていくためには仕方ないのかなと思ったりもする。そうなると結局、問題の結論は個々の読者に委ねるしかない。その中で、読者が多様な視点を持つようになり、自分の立場だけでなく相手の立場になってものを考えられるようになれば、ミュージシャン、レコード会社、小売店、リスナーすべてが幸せになるベターな結論が見つかるかもしれないじゃないか。というか、そうなって欲しい。

お互い譲歩するところは譲歩して、譲れない部分は譲らず、徹底的に議論すればいいのだ。今は残念ながらラウドなのがレコード会社ばかりで、肝心のミュージシャンやリスナーの声があまりにも小さい。この小さな声を大きくするためにこの本がちょっとでも役に立てば著者としてはこれほどうれしいことはない。

この本では全体的に違法コピーについて甘めの見解を示している(それどころか、自分が昔ナプスターを使って違法ダウンロードしていましたなんてことまで書いてますな)。これは、僕がファイル交換ソフトとか違法コピーについて、肯定派でもなく否定派でもなく、違法コピーが存在するのは「必然」だとする立場だからだ。どんなに規制しても違法コピーを根絶することはできない。だったら、違法コピー側に「行って」しまった人をどうすれば、こっち側に「戻せる」のかということに頭を使って、労力をかけるほうが建設的でしょ、ということだ。

こういうことを言ってると、よくお叱りを受ける。「お前は自分の著作物が違法コピーされて、それでも平気でいられるのか?」と。

実は結構平気だ。ぶっちゃければ、単行本が大した収入にならないということもあるが、ガチガチのコピーガードをかけて少数の人にしか読まれないくらいなら、コピーされまくってでも、多くの人が読んでくれた方が著者としてはうれしい。まぁ、できれば読んでくれた上で印税が発生すればベター、くらいに思っている。

それにしても、音楽業界はおもしろい。普通の常識では考えられないことがたくさん起きるし、「へ?」と思わず聞き返してしまう裏事情を聞かされることも少なくない。こんなことを書いてしまうのは、著者としてルール違反かもしれないが、いろいろな人に話を聞いたり取材する上で、本書で「書けない」ことがたくさん出てきた。いくら正論をぶちかましても、その論理とはまったく別のところの力学で物事が決まったりするのだから、それは本当にどうしようもない。

でも、音楽業界を取材していくうちに、ろくでもない事情や人だけじゃなく、本当に純粋な音楽好きがたくさんいるってこともわかった。そりゃどんな業界でも清濁両面を併せ持ってるものだが、音楽業界はそのコントラストが非常に激しい。でも、だからこそおもしろいし、きちんと純粋に音楽が好きでやっている人に対してメッセージを発信することは意味があると思っている。

だらだらとあとがきを書いているうちに、CCCDに対して強きの姿勢を崩さなかった某国内のレコード会社が「CCCDを少なくする方向に動く」という情報が入ってきた。もしかしたら数年後にはCCCDなんて下らないものが全部なくなってるかもしれない。そうなるといいなと思うし、この本で書かれているさまざまな懸念が全部きれいな形で解決されて欲しいとも思う。

10年後くらいにこの本を読んだ人が「あの頃の音楽業界はこんなくだらないことで悩んでいたんだね」と笑いながら感想を言えることを願って。

こんな感じです。ここには俺の98%くらいの本音があるかなー。

というわけで、いろいろとお騒がせしてすみませんでした。真面目に僕を擁護してくれるエントリーを書いてくださったid:inumashさん(id:keithmentholに聞いてみたところ、5/17の勉強会は参加するそうです!)、id:kowagariさん(「メディアリテラシーを考える上で非常に意味のある話だと思った」という指摘はこの一連の流れの本質を突いていると思います)、本当にありがとうございました。

こんなふざけたネタをやって混乱してしまった読者の皆様にもお詫びします。ごめんなさい。

最後に僕がメディアリテラシーを考える上でもっとも参考にしている書籍があるので、それをAmazonリンクしておきます(お詫びの意味でアソシエイトIDは抜かします)。みなさん機会があったらぜひ読んでみてください。

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