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雑談スレッド
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233
名前:
金子譲@子龍
2004/04/01 03:57
[URL]
→回転ドアさん
>金子譲さんの意見は頭ではとても良く分かるんですけど、気持ちや感情のレベルでは「ふーん、子龍の音楽別に聞きたくないな」と思ってしまう未熟者です。この気分の悪さはなんだろう?
>音楽を楽しむ気持ちが萎えます。
確かにそういう風に思われてしまうリスクは私もあらかじめ予想していました。だからミュージシャンは一般的にこの問題についてあまり発言しないし、しても「きれいごと」しか言わないんですよ。ですが誰かが泥をかぶってぶっちゃけた「本音トーク」をしないと本当の意味で業界は良くなっていかないと私は感じたので、微力ながらこうして発言しています。また2チャンネルのように匿名で言いたい放題ことを言うという選択もありますが、私は自分の発言にきちんと責任を負わないのは卑怯だし、説得力にも欠けると思うので、こうして素性を明かしています。
>個人的には、ただモラルに訴えたり法的規制を強めても、文化の発展性や、そこから広がるビジネスチャンスを殺すだけだと感じています。
それも理解は出来ます。ですから私はCCCDにも反対してるし、今の日本の音楽業界が向かってる方向にも反対する部分の方が多いです。ですが、だからといって「P2Pソフトでユーザーが勝手にコピーを交換するのを容認しろ」というのは「行き過ぎ」だと思うのです。同じように「CDからMDにコピーして友達に好きな曲を聴かせてあげる」のまで禁止するというのも「行き過ぎ」でしょう。
P2Pソフトという技術自体は画期的なツールです。包丁を使って料理も作れれば人殺しも出来るように、ツールは使い方次第で善用も悪用も出来る。ユーザーが勝手にP2Pで流してしまうのは私は容認出来ないけど、例えばミュージシャン自身が許す範囲で、パソコンソフトの「デモバージョン」のような感覚で、試聴版の曲をP2Pに流すというのはどうでしょう?2コーラスある曲を1コーラス分だけ流すとかね。そして気に入った人はiTMSなりでフルバージョンを購入するわけです。こういう実験は、私たちもいずれやってみたいと思ってます。
要は音楽の作り手側の利益とユーザーの利益をどこでバランスをとるか、ということではないでしょうか。どこまでがOKで、どこからがダメなのか。ネット時代の音楽流通について、この新しいルールの落としどころをどこにするのか。このことを今、音楽ファン、ミュージシャン、業界関係者、みんなで意見を出し合って話し合うべきなんじゃないでしょうか?勇気を持って発言しないと、ミュージシャン無視、ユーザー無視で、業界の経営者の思惑だけで話が決まってしまいますから。
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