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雑談スレッド
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557
名前:
金子譲@子龍
2004/04/09 16:45
[URL]
→JETさん
>>555
>> これって単に小売店からの受注が取れなかったからだと思います。
>
>そういう理由もあるのですか。
そういう理由も、というよりそれが一番大きな理由じゃないでしょうか。CDショップがどれだけ買ってくれそうかで、初版の枚数が決まります。レーベルにとって「売れる」ってことは消費者が買うというよりも、むしろ「ショップが仕入れてくれる」ことだったりします。
私たちがファーストアルバムを出したときに経験したことですが、配給会社はサンプル版を大手CDショップに持っていき、店員さんに意見を聞いて来て「このジャケットでは売れない、と言われたので、ジャケットデザインを考え直しましょう」なんて言うのです。それほどショップのご機嫌を伺ってるのです。「お客さん」は一般の音楽ファンよりもCDショップの仕入れ責任者だったりするのです。
さらにこんな話もあります。CDという物理的なメディアをCDショップに展示するには当然物理的な限界があります。つまり、どの作品がCDショップで大きなスペースを割いて展示してもらえるか、という熾烈な競争があるわけです。競争があるところには、お金が動きます。すなわち、メーカーは自分のところの商品をショップで出来るだけ目立つように展示してもらうために「協力金」という名目でショップにお金を払います。まあ、体のいい「賄賂」ですね。すべてショップがそうだとまでは言いませんが、平積みでいくら、ポップを出していくら、ポスターを貼っていくら、試聴機に入っていくら…とお金を要求されることがかなりあるのです。インディーズからファーストアルバムを出したとき、私はこうした現実をいやというほど思い知りました。それ以来、大きなショップでよく見る、CDの前に貼ってある「推薦文」が全く信じられなくなりました。
また、地方の小さなショップなどだと、そもそも仕入れるCDの量に限界がありますから、確実に売れるもの以外は最初から相手にされません。子龍のファンの人がお店で取り寄せてもらおうとしても「出来ない」と言われた、というケースもかなりありました。(もちろん、そんなことはないのですが)要するに1枚や2枚のCDを取り寄せて売っても、お店の利益は数百円ですから、めんどくさがって相手にされないことがあるんですよね。こんな風にCDショップの思惑一つでリスナーが音楽と出会える機会が制限されてしまう、というケースが少なからずあります。
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